日本歴史地名大系 「水前寺成趣園」の解説
水前寺成趣園
すいぜんじじようじゆえん
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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熊本市中央区水前寺公園にある江戸初期の池泉回遊式庭園。肥後(ひご)藩主細川忠利(ただとし)は1632年(寛永9)熊本に入国したが、まもなく豊前(ぶぜん)(大分県)耶馬渓(やばけい)の羅漢寺(らかんじ)の僧玄宅和尚(げんたくおしょう)を開山として、水前寺をこの地に創建した。その後、寺院を他に移建し、その跡を忠利の別邸としてお茶屋を設け、1637、1638年ごろから築庭に着手した。作者は細川家の茶道役であった菅野甚斎を中心にした二、三の人で、完成は正保(しょうほう)から慶安(けいあん)にかけて(1644~1652)と思われる。その後、1670年(寛文10)細川綱利(つなとし)により手が加えられて今日の規模となり、陶淵明(とうえんめい)の詩からとって成趣園と名づけられた。面積約1万8265坪(約6万0275平方メートル)、池泉のみで約3600坪(約1万1880平方メートル)ある。池泉から清水が湧(わ)き、東部に富士形の大築山(つきやま)が連なり、池泉には三島を設ける。明治になって一般にも開放され、1912年(大正1)には、細川幽斎(ゆうさい)ゆかりの古今伝授(こきんでんじゅ)の間が京都から移築復原された。1925年(大正14)から水前寺公園の名で市民に親しまれ、国の指定名勝および史跡になっている。
[重森完途]
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