ひらりひらり(読み)ヒラリヒラリ

デジタル大辞泉 「ひらりひらり」の意味・読み・例文・類語

ひらり‐ひらり

[副]
何度も軽く身をひるがえすさま。「打ち込む太刀ひらりひらりとかわす」
軽い物がひるがえるさま。「紙飛行機ひらりひらりと空を舞う」
きらめくさま。きらりきらり。
「与一がかぶと鍬形くはがたの、―とひらめくにぞ」〈虎明狂・文蔵
[類語]ひらひらびらびらぴらぴらはたはたゆらゆらゆさゆさちらりほらりほろりはらりぱらぱらふわふわひらり片片へんぺんぽっかりぷかりぷかりぷかぷかどんぶりこどんぶらこ浮き沈み浮遊たゆたう浮かぶ漂う浮く浮揚舞うふわりふわっとふんわり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ひらりひらり」の意味・読み・例文・類語

ひらり‐ひらり

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. 軽く飛び越えていくさま、軽やかに行くさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「三重の堀をばひらりひらりとはねこして」(出典:幸若・鎌田(室町末‐近世初))
  3. 軽いもの、薄いものが飛びひるがえるさま、扇子などがゆっくり揺れるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「紛々、ひらりひらりとした㒵いわれぬ事もなう云たぞ」(出典:杜詩続翠抄(1439頃)二)
  4. 空中にひるがえってきらめいたり、きらきらと光り輝いたりするさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「高根を出る月かげに、与一がかぶとのくわがたの、ひらりひらりとひらめくにぞ」(出典:虎明本狂言・文蔵(室町末‐近世初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android