漂う(読み)タダヨウ

デジタル大辞泉 「漂う」の意味・読み・例文・類語

ただよ・う〔ただよふ〕【漂う】

[動ワ五(ハ四)]
空中水面などに浮かんで揺れ動く。一つ所にとどまらずゆらゆら動いている。「波のまにまに―・う」「空を―・う雲」
あてもなくあちこち歩く。さまよう。「異郷に―・う」「他国を―・い歩く」
香りなどが風に運ばれたりしてそのあたりに満ちる。「梅の香が―・う」
ある雰囲気やけはいがそのあたりに満ちている。そのあたりに何となく感じられる。「妖気が―・う」「険悪な空気が―・う」
落ち着かない。不安定である。
「そのすぢとも見えず―・ひたる書きざま」〈常夏
ひるむ。たじろぐ。
「少しも―・はず戦ひける間、人馬共に気疲れて」〈太平記一四
[類語]浮かぶ流れる浮くたゆたう浮遊する浮流する漂流するぽっかりぷかりぷかりぷかぷかどんぶりこどんぶらこ浮き沈み浮揚舞う片片へんぺんひらりひらりひらりひらひらふわふわふわりふわっとふんわりゆらゆら

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android