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渋川伴五郎 シブカワバンゴロウ

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デジタル大辞泉の解説

しぶかわ‐ばんごろう〔しぶかはバンゴラウ〕【渋川伴五郎】

[1652~1704]江戸前期の柔術家。紀伊の人。名は義方。関口氏業(せきぐちうじなり)に学び、柔術渋川流を創始。

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朝日日本歴史人物事典の解説

渋川伴五郎

没年:宝永1.5.7(1704.6.8)
生年:承応3(1654)
江戸前期の柔術家。渋川流の開祖。諱は義方。旧姓は設楽。先祖は足利家に仕えた旗本と伝えられ,渋川を名乗ったが,のち設楽遠江守の家督を継承。以来,父善兵衛の代までは設楽姓を名乗ったとされる。父を渋川友右衛門と称した京都の人とする説もある。生地も紀州(和歌山県),もしくは大和(奈良県)とされるが,父善兵衛が紀州にあり,伴五郎も延宝8(1680)年,和歌山城下で道凝館という道場を開いているので,紀州説が有力である。16歳で関口流柔術の2代目関口氏業の門に入り,14年の修行の末に皆伝を得た。和歌山城下での道場開設もこの年のことで,伴五郎29歳であった。渋川流創始の時期は定かではないが,天和年間(1681~84)には江戸へ出て芝西久保で道場武義堂を主宰しているので,おそらくその直前の時期であろう。江戸では菅谷某という柔術家と試合をして勝ち,その名を高めた。同流は柔術を基本に剣術,居合,槍術などをとり入れたが,その稽古ぶりは「(門人の)大かたは半途にしてやむ」(『八水随筆』)という厳しいものだった。跡目は高弟の弓場政賢が継ぎ,のち渋川伴五郎を名乗った。以後,渋川流の道統継承者はすべて伴五郎を称し,3代目伴五郎資矩(1690~1763)は道場を麻布に移し,長沼流兵学も究めた。4代目伴五郎時英(1720~97)は『柔術大成録』を著し,久留米藩に召し抱えられて渋川流を盛んにしたことから,渋川流中興の祖とされている。

(加来耕三)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典 第2版の解説

しぶかわばんごろう【渋川伴五郎】

1652‐1704(承応1‐宝永1)
江戸前期の柔術家。渋川流柔術の祖。字(あざな)は義方。生れは紀伊国(和歌山県)とも大和国(奈良県)ともいう。紀州の関口流柔術を2代目関口八郎左衛門氏業(うじなり)に学び,免許を受けた。氏業に従って江戸に出,1698年(元禄11)47歳のときに芝に道場を設け,渋川流を名のり,大いに隆盛した。渋川流柔術を継ぐ者は代々伴五郎を襲名した。とくに4代伴五郎時英(1720‐97)は渋川流中興の祖といわれ,学識,技量ともに優れ,《柔術大成録》《柔術大意》などの伝書を残している。

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大辞林 第三版の解説

しぶかわばんごろう【渋川伴五郎】

1603~?) 江戸初期の柔術家。江戸の人。名は義方。関口流を学び、のち渋川流を創始。渋川流宗家は三世以後代々渋川伴五郎を名乗った。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

渋川伴五郎
しぶかわばんごろう
(1652―1704)

柔術家、渋川流の祖。名は義方(よしかた)。紀州和歌山の生まれ。16歳のとき関口流2代、八郎左衛門氏業(うじなり)の門に入り、29歳で免許皆伝を許された。1681年(天和1)江戸に出て真田(さなだ)侯に仕え、信州松代(まつしろ)でも教授したが、やがて致仕して江戸に帰り、独立して山王町に道場武義堂(ぶぎどう)を開いた。その後98年(元禄11)芝切通しに道場を新築するころには、名声日々に盛んになり、門弟1000を数えた。[渡邉一郎]

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