十勝川水系然別川の上流部にある面積約三・四平方キロの湖。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
北海道中央部,大雪火山群の南東部に位置する湖。十勝支庁管内の鹿追(しかおい)町,上士幌町にまたがり,大雪山国立公園に属する。湖面標高797m,面積3.5km2,周囲16km,最大深度99m。貧栄養湖で,成因は堰止湖ともカルデラ湖ともいわれる。然別火山群の諸峰が取り囲み,湖岸線は著しい屈曲を示す。小河川の流入は多いが,排水は南西端のトウマベツ川のみによる。1961年から鹿追町営の孵化事業によって淡水魚オショロコマが生育するようになり,ほかにザリガニ,エゾサンショウウオなどが生息する。西岸に然別湖畔温泉(硫化水素泉,50℃),北方には山田温泉(単純泉,43℃)があり,湖畔と糠平(ぬかびら)を結ぶ産業観光道路が通じている。北西約10kmにあるシイシカリベツ川のつくった然別峡は紅葉で知られ,近くには国民温泉に指定された然別峡管野(かんの)温泉(純食塩泉,56℃)がある。
執筆者:岡本 次郎
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
北海道中南部、十勝(とかち)総合振興局管内の北部にある火山性の湖。周囲13.8キロメートル、面積3.4平方キロメートル、水深は最大99メートル、湖面標高810メートル。大雪山国立公園の一部。成因は陥没によるカルデラ湖説と、火山の形成に伴う堰止湖(せきとめこ)説とがある。然別火山群の東ヌプカウシヌプリ、西ヌプカウシヌプリ、ペトウトル山など1200~1300メートルの溶岩円頂丘に囲まれ、エゾマツ、トドマツなどの針葉樹と、イタヤカエデ、ナナカマドなどの広葉樹が混じる原生林が、屈曲に富んだ湖岸線に迫る。湖には北部でヤンベツ川が流入し、南部でトウマベツ川となって流出する。道の天然記念物オショロコマ(イワナ)の生息地として有名。南西岸に然別湖畔温泉が湧(わ)く。帯広(おびひろ)市から北方の糠平(ぬかびら)温泉に至る道道が通じ、バスの便がある。
[古川史郎]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報
出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報
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