文暦元年(一二三四)一二月二八日の霧島山大噴火により当社・別当寺とも焼失、そのため社寺ともに
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
宮崎県西諸県(にしもろかた)郡高原(たかはる)町大字蒲牟田(かまむた)に鎮座。祭神は、神倭伊波礼彦天皇(かむやまといわれひこのすめらみこと)(神武(じんむ)天皇)を主神に、吾平津姫命(あひらつひめのみこと)、天津彦火瓊々杵尊(あまつひこほににぎのみこと)、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、彦火々出見尊(ひこほほでみのみこと)、豊玉姫命(とよたまひめのみこと)、鵜葺草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)、玉依姫命(たまよりひめのみこと)を配祀(はいし)する。社伝によれば、孝昭(こうしょう)天皇の代に、神武天皇の降誕の地に社殿が創建されたのが、当社の創祀という。霧島嶽(きりしまだけ)の噴火のたびに遷座されたが、1610年(慶長15)旧狭野の地に遷座、その後、島津氏により社殿の造営改築、また社領の寄進が行われた。1873年(明治6)に県社、1915年(大正4)官幣大社宮崎神宮別宮に指定された。霧島六所権現(ごんげん)の一つ。例祭は10月23日。
[落合偉洲]
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