(読み)ケイ

デジタル大辞泉 「瓊」の意味・読み・例文・類語

けい【瓊】[漢字項目]

[音]ケイ(漢) [訓]たま に
たま。「瓊玉
玉のように美しい。「瓊筵けいえん瓊姿
難読瓊瓊杵尊ににぎのみこと

ぬ【×瓊】

玉。赤色の玉。
「―なももゆらに、あめ真名井まなゐに振りすすぎて」〈・上〉

に【×瓊】

玉。特に、赤く美しい玉。
五百箇いほつ御統みすまるの―のを」〈神代紀・上〉

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精選版 日本国語大辞典 「瓊」の意味・読み・例文・類語

ぬ【瓊】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「瓊(に)」の交替形か ) 玉。赤色の玉。
    1. [初出の実例]「廼(すなは)ち、天(あま)の瓊〈瓊は玉なり。此をば努(ヌ)と云ふ〉矛(ほこ)を以て指下(さしおろ)して探(かきさく)る」(出典日本書紀(720)神代上)

に【瓊】

  1. 〘 名詞 〙 美しい玉。→ぬ(瓊)
    1. [初出の実例]「天之瓊矛。私記曰。師説。此注。瓊玉也此云努〈略〉而今或本。努字為弐也。蓋古者謂玉或為努。或為弐。両説並通」(出典:釈日本紀(1274‐1301)五)

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普及版 字通 「瓊」の読み・字形・画数・意味


18画

[字音] ケイ・セン
[字訓] たま

[説文解字]

[字形] 形声
声符は夐(けい)。夐に赤の意を含むことがあり、は花の赤いひるがお。〔説文一上に「赤玉なり」という。字はまた(きつ)・(けい)、あるいは旋の省形に従う形がある。徐鉉の附記にと同字であるというのは、その旋(せん)の音の義である。玉色の美しいものであるから、修飾の語に用いることが多い。

[訓義]
1. たま、あかいたま、丹(に)。
2. 美しい玉色、美しい。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕瓊 タマ・キ 〔立〕瓊 カザリ 〔字鏡集〕瓊 アカキタマ・タマ

[熟語]
瓊宇・瓊英瓊瑩・瓊瓊簷・瓊音瓊柯・瓊花瓊華・瓊懐・瓊館・瓊肌・瓊・瓊瓊玖・瓊宮・瓊・瓊・瓊鏡・瓊玉瓊鈎瓊采・瓊札・瓊枝・瓊姿・瓊思・瓊子・瓊糸瓊巵瓊脂・瓊児・瓊室・瓊実・瓊樹・瓊舟瓊羞瓊什瓊簫瓊觴瓊漿・瓊・瓊・瓊・瓊・瓊・瓊霜・瓊台・瓊殿・瓊瓊佩・瓊杯・瓊盤・瓊糜・瓊靡・瓊・瓊敷・瓊文・瓊璧・瓊片・瓊弁・瓊芳・瓊茅・瓊木・瓊腴・瓊瑶・瓊鑾・瓊籬・瓊粒・瓊林・瓊楼
[下接語]
瑰瓊・曲瓊・玉瓊・金瓊・紅瓊・丹瓊・佩瓊・碧瓊・瑶瓊

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