男木島(読み)オギシマ

デジタル大辞泉 「男木島」の意味・読み・例文・類語

おぎ‐しま〔をぎ‐〕【男木島】

香川県高松市北方瀬戸内海備讃びさん諸島東部にある島。面積1.4平方キロメートル、周囲4.7キロメートル、最高点は213メートル。平地が少なく、段々畑による麦・野菜などの栽培沿岸漁業が行われる。南に女木めぎがある。瀬戸内海国立公園に含まれる。

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日本歴史地名大系 「男木島」の解説

男木島
おぎじま

[現在地名]高松市男木町

女木めぎ島の北に浮ぶ直島なおしま諸島の一島。島周り一里八町一五間、東西七町三八間・南北一四町半(延宝五年「山々島々町間改帳」三宅文書)。島の大部分は最高所二一三・二メートルの山地で、集落は南西部海岸にある。戦国期から寛文一一年(一六七一)までは高原氏の知行下にあり(直島町の→直島以後幕府領として幕末に至るが、郡には所属しなかった。延宝七年(一六七九)の直島三島検地帳写(岡山大学付属図書館蔵)に引く寛永六年(一六二九)の男木島古検水帳寄によると反別二〇町二反余・高二九一石余、物成七二石余。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「男木島」の意味・わかりやすい解説

男木島
おぎじま

香川県の瀬戸内海にある島。高松市に属す。かつては女木(めぎ)島(鬼(おに)ヶ島)とあわせて雌雄島村(しゆうじまむら)を構成した。面積1.37平方キロメートル、海岸線の長さ4.7キロメートル。最高点は213メートルで平地は少なく、斜面には段々畑が広がる。海岸には花崗(かこう)岩の急崖(きゅうがい)が続き、海食洞がみられる。花崗岩の上には、火山活動による凝灰岩、集塊岩と讃岐(さぬき)岩質の溶岩がのる。島の南端には120戸ほどの蜂(はち)の巣のような形態をした集落があり、漁業と農業で生計をたてている。島の北端には男木島灯台がある。高松港から女木島経由でフェリーが通じる。人口210(2009)。

[新見 治]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「男木島」の意味・わかりやすい解説

男木島
おぎじま

香川県北部,高松市に属し,女木島の北方にある島。最高点は 213m。花崗岩上に凝灰角礫岩をはさみ讃岐岩質玄武岩を載せる開析された円錐型の溶岩台地。クロマツ林,クロマツ混合林でおおわれ,鳥類が多く,各種海浜植物の群落もある。瀬戸内海国立公園に属する。高松港から女木島経由の定期船がある。面積 1.37km2。人口 248 (2000) 。

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