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異常震域 いじょうしんいき

7件 の用語解説(異常震域の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

異常震域
いじょうしんいき

通常の地震の震度分布とは異なり,震源の真上(震央)の震度は小さいが,遠く離れた場所で大きなゆれが観測される現象,またはその地域。硬い海洋プレート地震波をあまり減衰させずに伝える性質をもつために起こる。ウラジオストクなどのプレート沈み込み帯の海洋プレート内部で深発地震が発生したとき,位置的に震源に近い日本海側よりも,離れている東日本太平洋側のほうが震度が大きいのはこの理由による。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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知恵蔵の解説

異常震域

震央付近では感じられない深発地震が、震央から数百kmも離れた海溝側の地帯で震度3〜4と、強く感じられることがある。この種の地帯が異常震域。これは、沈み込んだプレートの内部で地震波の吸収が少なく、地震波がその中をあまり減衰せず遠方まで伝わるため。

(阿部勝征 東京大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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デジタル大辞泉の解説

いじょう‐しんいき〔イジヤウシンヰキ〕【異常震域】

地震の震度分布で、震央から遠く離れているのに、広い範囲にわたって震度が異常に高い地域。

出典|小学館
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百科事典マイペディアの解説

異常震域【いじょうしんいき】

震源の位置が変わっても,いつもよく地震を感じる地域。ここはまわりより揺れやすく,震央から遠いのに震度はかえって大きくなる。日本で起こる地震では,関東地方の北東部,東北地方の東半部,北海道の南東部など。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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世界大百科事典 第2版の解説

いじょうしんいき【異常震域】

ふつうの浅発地震では,地震動は震央の付近でもっとも強く,震央から離れるにつれて弱くなり,遠い地点では人体に感じられない。ところが深発地震では,震央の付近では無感であるのに,数百kmも離れた地域で感じられ,震度3~4に達することもある。このように地震動が異常に強く感じられる地域を異常震域という。たとえば,岐阜県下に深発地震が起こると,富山,岐阜,愛知県以西では無感であるが,東京,宇都宮,水戸,福島,仙台などでは人体感覚があり,時には八戸,釧路などでも感じられる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

いじょうしんいき【異常震域】

地震の震央からはるかに離れているのに、震度が異常に大きい地域。しばしば震央付近より強い震度となる。通常、深発地震の際に現れる。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

異常震域
いじょうしんいき

地震動は一般に震央に近いほど強い。しかし震央から比較的遠いにもかかわらず広い範囲で異常に大きな震度が観測されることがある。この地域を異常震域という。異常震域をおこす地震は深い震源をもつ地震に多く、北海道、東北、関東地方の太平洋岸の地域は異常震域になりやすい。減衰の少ない物質が震源付近に存在し、ある特定の方向へ広がっているとすると、その方向へ放射された波は減衰されないで遠くまで伝わり、震央付近であるにもかかわらず減衰の大きい物質内を通った波より強い振動を引き起こす。これが異常震域をつくりだす原因であると考えられている。この減衰の少ない物質は日本海溝付近で日本列島の下に沈み込んでいる厚さ100キロメートル程度の太平洋プレートであるといわれている。[山下輝夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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