白須賀(読み)しらすか

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

白須賀
しらすか

静岡県南西端,湖西市の集落。旧町名。 1955年近隣町村と合体して湖西町と改称,72年市制。旧東海道宿場町遠州灘にのぞみ,付近に砂丘とマツ林の潮見坂の景勝地があり,浜名湖県立自然公園に属する。

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百科事典マイペディアの解説

白須賀【しらすか】

遠江国敷智(ふち)郡の地名。浜名湖の西岸に位置し,遠州灘に面している。中世からみえる地名で,近世には遠江国の最も西にあった東海道宿駅であった。現在は静岡県湖西(こさい)市の大字(おおあざ)。文永2年(1265年)成立の《続古今和歌集》に〈松かげのいりうみかけてしらすげのみなとふきこすあきのしほかぜ〉の歌が載るが,〈しらすげ〉は当地を指すと推定されている。1353年には上洛途中の足利尊氏が当地に到着している。1601年汐見(しおみ)坂の下に宿駅が指定されたが,1707年の宝永の大地震による津波の被害によって坂の上に移転した。《東海道宿村大概帳》によれば,宿内町並みは東西14町余,人口は隣接する三河国境の加宿(かしゅく)境宿(さかいじゅく)新田(現,湖西市)を含め2704人,家数は613軒で,本陣1軒,脇本陣1軒,旅籠(はたご)屋27軒があった。宿内の茶屋で売り出された猿ヶ番場(さるがばんば)の柏餅は,街道筋の名物として知られる。1889年白須賀町,1955年湖西町,1972年湖西市の各大字となり,現在に至る。

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世界大百科事典 第2版の解説

しらすか【白須賀】

遠江国(静岡県)の最も西に位置する東海道の宿駅。1601年(慶長6)汐見坂下に宿駅として指定されたが,1707年(宝永4)の大地震による津波の被害により,坂上の現在地へ移転し,西隣の境宿新田を加宿とした。境宿新田の西端には川幅2間ほどの境川が流れ,遠江・三河の国境となっている。汐見坂は眼下に太平洋が広がり,東海道では富士山の見える西方の限界に位置する景勝地で,中世から多くの文人・画家にその材料を提供している。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

白須賀
しらすか

静岡県湖西(こさい)市の南西端の地区。旧白須賀町。遠州灘(えんしゅうなだ)に面し、海岸沿いに国道1号が通じ、国道42号が分岐、伊良湖(いらご)岬へ通じる。江戸時代には東海道五十三次の宿駅として繁栄した。白須賀宿は潮見坂下の海岸沿いにあったが、1707年(宝永4)の地震による津波で壊滅したため、現在の坂上に移された。東海道本線が遠く北を開通したため衰微したが、現在は自動車工場も進出。野菜、タバコ栽培、沿岸漁業を行う。[川崎文昭]

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精選版 日本国語大辞典の解説

しらすか【白須賀】

静岡県南西端、湖西市の地名。江戸時代、東海道五十三次の新居と二川の間にあった旧宿駅。

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