コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

目安裏判 メヤスウラハン

3件 の用語解説(目安裏判の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

めやす‐うらはん【目安裏判】

江戸時代、所掌の奉行が訴状の裏面に相手方(被告)に対する出廷期日などを裏書きし、捺印すること。起訴行為の完了を意味した。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

めやすうらはん【目安裏判】

江戸幕府の民事裁判手続(出入筋(でいりすじ))において,原告(訴訟人)の提出した訴状(目安)に奉行所が裏書押印すること。目安裏書,訴状裏書などともいう。裏書の内容は,被告(相手方)に対して〈返答書〉の提出と出廷対決を命ずるものであるが,〈金公事(かねくじ)〉の場合には債務弁済ないし和解(内済(ないさい))を勧告する文言が加えられる(〈本公事(ほんくじ)〉では原則として内済勧告文言は記入されない)。〈手限(てぎり)公事〉(受訴奉行の単独裁判)では役所印のみを捺し,〈内寄合(ないよりあい)公事〉(受訴奉行と同役との合議裁判)および〈評定(ひようじよう)公事〉(評定所一座の合議裁判)のときは受訴奉行を初判として各奉行が加判するが,受訴奉行以外の加判を得るためには,訴訟人がそれぞれの奉行宅を歴訪しなければならない。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

めやすうらはん【目安裏判】

江戸幕府の訴訟手続の一。訴状の裏面に担当奉行が加える印。訴訟の受理を意味するとともに、相手方(被告)に対する出頭命令の文言が記されるのが常であった。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の目安裏判の言及

【裏書】より

…古文書学,書誌学上の用語で,古文書や典籍の料紙の裏面に書かれた記載をいう。典籍においては本文の注釈をはじめとして,補遺,由緒などが書かれる。いっぽう古文書においては,文書の端裏に加えられた端裏書,端裏銘,さらには表の紙面が足りないため本文の続きが裏に書かれた場合(案文に多い)を除いて,表に書かれた本文に対する指示,命令,承認,保証,証明などが記載される。とくに保証,証明のための文章を裏に書くことを〈裏を封ず〉といい,中世において広く行われた(裏封(うらふう))。…

【裏判】より

…このほかに裏判は表の文書が原本であることを確認し,またその効力を裏書き(保証)する目的で多用された。前者には,数枚の紙をはり継いだ文書が一連のものであることを示す継目裏判が,後者には,売券や和与状の裏に奉行が加える裏判や目安(訴状)が法廷に受理された原本であることを示すために,奉行が加える目安裏判などがあった。裏判を受けた目安は,奉行の応訴命令とともに原告によって被告に交付された。…

【内済】より

…内済は裁判のどの段階においても行うことができ,審理の進行中も裁判役人はつねに内済の成立に努め,内済の可能性があるうちは何度も〈日延願(ひのべねがい)〉を許す。〈論所(ろんしよ)〉(地境論=境相論水論など)や〈金公事(かねくじ)〉(借金銀など利息付,無担保の金銭債権に関する訴訟)ではとくに強く内済が勧められ,制度的にも,用水論などでは訴状に裏書(目安裏判(めやすうらはん),目安裏書)を与える前に現地での熟談内済を命じ(場所熟談物),金公事では目安裏書に内済勧奨文言を加え,あるいは原告だけの申立てによる内済(片済口(かたすみくち))を認めるなど,特別な手続が定められていた。刑事裁判手続(吟味筋(ぎんみすじ))においても場合によって内済が許される(吟味(願)下げ)。…

【返答書】より

…江戸幕府の民事裁判手続(出入筋(でいりすじ))における被告(相手方)の答弁書。訴状(目安(めやす))に裁判所の裏書(目安裏書,目安裏判(うらはん))が与えられ,これが原告(訴訟人)の手によって相手方のもとに送達されると,相手方は目安の内容に対する反駁を書面に記して裁判所に提出しなければならない。この書面が返答書で,通常は〈差日(さしび)以前着届(ちやくとどけ)〉(出廷期日の前に出府,到着した旨の届出)の際に目安とともに提出する。…

※「目安裏判」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

目安裏判の関連キーワード吟味筋出入筋内済仲間事本公事刑事裁判出入り筋民事裁判済口返答書

今日のキーワード

平野美宇

卓球選手。2000年4月14日、静岡県生まれ、山梨県育ち。3歳で卓球を開始。07年に小学1年生で全日本選手権大会バンビの部優勝、09年に小学2年生で同大会ジュニアの部初出場を果たし、注目を集めた。13...

続きを読む

コトバンク for iPhone