相通ずる(読み)アイツウズル

デジタル大辞泉 「相通ずる」の意味・読み・例文・類語

あい‐つう・ずる〔あひ‐〕【相通ずる】

[動サ変][文]あひつう・ず[サ変]
共通する。似ている。「二人作風には―・ずるものがある」
理解しあう。わかり合う。「気持ちが―・ずる」
互いに連絡する。つながりをもつ。「敵方と―・ずる」「気脈を―・ずる」
[類語]似る似寄る似つく似通う通う類するまが類似する相似する近似する酷似する肖似しょうじするあやかる似寄り瓜二つ生き写し丸写しそっくり疑似空似もどき紛い似非えせ紛らわしいカーボンコピー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「相通ずる」の意味・読み・例文・類語

あい‐つう・ずるあひ‥【相通】

  1. ( 「あい」は接頭語 )
  2. [ 1 ] 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]あひつう・ず 〘 自動詞 サ行変 〙 互いに通い合う。わかり合う。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「人は、常々往来する朋友と、感情相通じ」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一二)
  3. [ 2 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]あひつう・ず 〘 他動詞 サ行変 〙 互いにわかるようにする。通い合うようにする。
    1. [初出の実例]「脈絡通徹とは篇中の事物巨細となく互に脈絡を相通(アイツウ)じて相隔離せざることをいふなり」(出典小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下)

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