真壁城跡(読み)まかべじょうあと

国指定史跡ガイドの解説

まかべじょうあと【真壁城跡】


茨城県桜川市真壁町にある城跡。筑波山系、足尾山西麓の台地上に所在し、本丸を中心に4重の堀と土塁をめぐらし、土橋などもよく残っている。本丸は標高47mにあり、南北100m、東西80m、本丸を囲む堀の周囲に同心円状に二の丸があり、その東側に三の郭(中城)・四の郭(外郭)が続き、外郭の南東端に鹿島神社が祀られている。1172年(承安2)、坂東平氏の流れをくみ、真壁郡に入って真壁氏を名のった大掾(だいじょう)多気直幹(たけなおもと)の4男長幹(ながもと)が、郡家の場所に築城したと伝えられ、以後、真壁氏の居城となった。1341年(興国2・暦応4)に北畠親房(ちかふさ)の「御方城々」と文献に記され、南朝方の城であったことがわかる。その後、北朝方に降って室町幕府から本領を安堵されたが、戦国時代には激しい戦乱の場となった。豊臣秀吉から常陸国(ひたちのくに)を安堵された佐竹氏の家臣となっていた真壁氏は、佐竹氏の秋田転封にともなって出羽角館(かくのだて)に移住した。1606年(慶長11)には浅野長政が真壁藩5万石を与えられ、跡を継いだ長重が入城したが、笠間城に移り、その後、真壁城は廃城となった。1994年(平成6)、国の史跡に指定された。真壁城の城門を移築したとする薬医門が、楽法寺(桜川市)などにあり、城跡は真壁城跡公園になっている。JR水戸線岩瀬駅から車で約20分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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