楽法寺(読み)ラクホウジ

デジタル大辞泉 「楽法寺」の意味・読み・例文・類語

らくほう‐じ〔ラクホフ‐〕【楽法寺】

茨城県桜川市にある真言宗豊山派の寺。山号は、雨引山開創用明天皇時代開山中国から来日した法輪独守居士と伝える。雨引観音

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精選版 日本国語大辞典 「楽法寺」の意味・読み・例文・類語

らくほう‐じラクホフ‥【楽法寺】

  1. 茨城県真壁郡大和村にある真言宗豊山派の寺。山号は雨引山。用明天皇の時代の開創と伝えられる。開山は中国梁から来日した法輪独守居士。天平五年(七三三皇室安産子育ての祈願所と定められた。本尊観世音菩薩立像は国重文。坂東三十三所の第二四番札所。通称、雨引観音

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日本歴史地名大系 「楽法寺」の解説

楽法寺
らくほうじ

[現在地名]大和村本木

雨引あまびき山中腹にあり、一般には雨引観音とよばれる。真言宗豊山派、雨引山と号し、本尊は観音菩薩。坂東三十三観音霊場の二四番札所。寺伝によれば、用命天皇の世に法輪独守が延命観音像を雨引山に安置して開基し、建長六年(一二五四)将軍宗尊親王が三〇〇貫文を寄進し、堂塔を再建。建武年間(一三三四―三八)足利尊氏が三一六貫文を寄進して堂塔を再建し、「仏の山」を築いたという。

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改訂新版 世界大百科事典 「楽法寺」の意味・わかりやすい解説

楽法寺 (らくほうじ)

茨城県桜川市にある真言宗豊山派の寺。山号は雨引山。開創は嵯峨天皇の時代とも伝えられ,江戸時代には150石の寺領を与えられた。坂東三十三所の第24番札所でもある。この寺にまつられる延命観世音菩薩は,雨引観音と通称され,安産子育ての観音として北関東一帯から参詣がある。毎年4月のマダラ鬼神祭には,本堂再建の伝説にもとづき,裃(かみしも)に天狗面をつけた者の行列が行われる。
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デジタル大辞泉プラス 「楽法寺」の解説

楽法寺

茨城県桜川市にある寺院。真言宗豊山派。山号は雨引山。587年、用明天皇の時代の開山と伝わる。本尊の延命観世音菩薩は国の重要文化財。安産・子育ての霊場として知られる。雨引観音とも呼ばれる。

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事典・日本の観光資源 「楽法寺」の解説

楽法寺(第24番)

(茨城県桜川市)
板東三十三箇所指定の観光名所。

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世界大百科事典(旧版)内の楽法寺の言及

【大和[村]】より

…明治期には筑波山地から採掘される花コウ岩を利用した石材業が盛んになり,現在も花コウ岩の墓石,灯籠,建材などの産地として知られる。雨引(あまびき)山麓の真言宗楽法寺(雨引観音)は坂東三十三所24番札所で,延命,子育ての観音として知られ,寺域は桜の名所である。4月10~11日には関東三大奇祭の一つといわれる〈マダラ鬼神祭〉が行われる。…

※「楽法寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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