デジタル大辞泉
「着する」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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ちゃく‐・する【着・著】
- [ 1 ] 〘 自動詞 サ行変 〙
[ 文語形 ]ちゃく・す 〘 自動詞 サ行変 〙- ① いたりつく。いたる。とどく。到着する。
- [初出の実例]「天童十人出現して、舟をになひて岸に着しけり」(出典:古今著聞集(1254)二)
- ② 互いにぴったりとくっつく。付着する。また、人・物などが一定の地点などに静止する。とどまる。
- ③ ⇒じゃくす(着)
- [ 2 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
[ 文語形 ]ちゃく・す 〘 他動詞 サ行変 〙- ① 衣服などをきる。まとう。着用する。また、携帯品などを身につける。持つ。携行する。
- [初出の実例]「既に髪を剃り法衣を着(ちゃく)せり」(出典:今昔物語集(1120頃か)一)
- 「君の御琵琶は束帯ただしくしたる人の折ゑぼし着したるに似させ給たる」(出典:古今著聞集(1254)一五)
- 「当家の号衣を披(チャクシ)たるゆゑ」(出典:読本・忠臣水滸伝(1799‐1801)前)
- ② 視線などをあるものに注意して向ける。
- [初出の実例]「縺れたる糸の片端も眼を着(チャク)すれば只一筋の末とあらはるるに過ぎぬ」(出典:野分(1907)〈夏目漱石〉一)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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