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神辺 かんなべ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

神辺
かんなべ

広島県南東部,福山市北東部の旧町域。福山平野の北東部に位置する。 1927年町制施行。 1954年御野村,竹尋村,湯田村,中条村,道上村の5村と合体。 2006年福山市に編入。中心集落の神辺は中世には城下町として,江戸時代には山陽道宿駅として本陣,脇本陣も設けられて繁栄。平野部の穀倉地帯ではブドウ,モモ,ナシ,イチゴ,スイカなども栽培される。また,イグサの生産も行なわれる。伝統的な機業地で「備後縞 (びんごじま) 」から始まり,現在も先染織物業地として知られる。幕末の学問所廉塾および菅茶山旧宅が残り国の特別史跡に指定されている。

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大辞林 第三版の解説

かんなべ【神辺】

広島県南東部、福山市の地名。古くは備後国の中心、近世は山陽道の宿駅として栄えた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

神辺
かんなべ

広島県東部、深安(ふかやす)郡にあった旧町名(神辺町(ちょう))。現在は福山(ふくやま)市の一地区。旧神辺町は1927年(昭和2)町制施行。1954年御野(みの)、竹尋(たけひろ)、湯田、中条(ちゅうじょう)、道上(みちのうえ)の5村を合併。2006年(平成18)福山市に編入。JR福塩(ふくえん)線、井原(いばら)鉄道、国道182号、313号、486号が通じ、福山市の中心市街地から電車・バスとも20分の距離にある。備後(びんご)の機業地帯の一部をなし、かつては備後絣(かすり)、現在は化繊織物やデニム縫製などの繊維工業が盛んである。金属工業や機械工業も伸びており、福山中心部へのベッドタウン化が進んでいる。また、米作やモモの栽培が盛んである。江戸時代には山陽道の宿駅であったので、神辺本陣(県史跡)など当時の町並みが残り、歴史的都市景観として保存の動きもある。江戸時代の儒者菅茶山(かんさざん)の出身地で、「廉(れん)塾ならびに菅茶山旧宅」は国の特別史跡に指定され、菅茶山記念館もつくられている。このほか亀山弥生式遺跡、備後国分寺跡、南北朝時代の神辺城跡など史跡に富み、神辺城跡近くに福山市歴史民俗資料館がある。大原池や吉野山公園はサクラの名所。[北川建次]
『『神辺町史』(1972・神辺町)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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