竹葉(読み)ちくよう

精選版 日本国語大辞典 「竹葉」の意味・読み・例文・類語

ちく‐よう ‥エフ【竹葉】

〘名〙
① 竹の葉。
懐風藻(751)宴長王宅〈境部王〉「新年寒気尽。上月淑光軽。送雪梅花笑。含霞竹葉清」 〔晉書‐后妃伝上・胡貴嬪〕
② 酒の異称
※菅家文草(900頃)五・酒「竹葉攀多少。梨花酌浅深」
浮世草子・好色一代女(1686)一「竹葉(チクヨウ)一滴を玉なす金盃に移し」 〔張協‐七命〕
③ 旅行などのとき、酒を入れて携帯する太い竹。小筒(ささえ)。〔日葡辞書(1603‐04)〕
④ (③から転じて) 弁当
太平記(14C後)二六「胡籙(えびら)に差たる竹葉(チクヨウ)取出して心閑(しづか)に兵粮仕ひ」

たか‐は【竹葉】

〘名〙 竹の葉。ささば。
万葉(8C後)九・一六七七「大和には聞えもゆくか大我野の竹葉(たかは)刈り敷き廬(いほり)せりとは」

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デジタル大辞泉 「竹葉」の意味・読み・例文・類語

ちく‐よう〔‐エフ〕【竹葉】

竹の葉。
マダケハチクなどの葉。漢方解熱利尿薬などに用いる。
の異称。
「―の一滴を玉なす金盃に移し」〈浮・一代女・一〉

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「竹葉」の解説

ちくは【竹葉】

石川日本酒。酒名は、仕込み水に使っていた笹川上流に生い茂る笹の葉と、酒の別称「竹葉」にちなみ命名純米大吟醸酒大吟醸酒純米吟醸酒純米酒本醸造酒、普通酒をそろえる。原料米は山田錦、五百万石など。仕込み水は地元山中の湧水。蔵元の「数馬酒造」は明治2年(1869)創業。所在地は鳳珠郡能登町宇出津ヘ。

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普及版 字通 「竹葉」の読み・字形・画数・意味

【竹葉】ちくよう

竹の葉。

字通「竹」の項目を見る

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デジタル大辞泉プラス 「竹葉」の解説

竹葉(ちくは)

石川県、数馬酒造株式会社の製造する日本酒。大吟醸酒「美齡」、純米酒「能登純米」などを揃える。

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