デジタル大辞泉
「級」の意味・読み・例文・類語
きゅう〔キフ〕【級】
[名]
1 物事を上下の地位・段階に分ける区切り。階級。等級。「柔道の級が上がる」
2 学校で、同一の学年。また、学級。組。クラス。「彼はぼくより一つ級が上だ」
3 写真植字の文字の大きさの単位。一級は4分の1ミリ。
[接尾]
1 名詞に付いて、その程度であることを表す。「国宝級の重要文化財」
2 珠算や柔・剣道など、技能の段階に応じて免許状を発行するようなものについて、その程度・段階などを表すのに用いる。「珠算三級」「二級整備士」
3 軍艦や自衛隊の艦船における同型艦のまとまりを表す。一般に、その級で最初に建造された艦の名を冠する。「超弩級」「ニミッツ級航空母艦」
4 助数詞。
㋐学校で学級を数えるのに用いる。「一学年を五級に分ける」
㋑階段の一つ一つを数えるのに用いる。
「入口の石段を二三―上ると」〈芥川・仙人〉
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きゅう キフ【級】
[1] 〘名〙
①
(ロ) 学校で同一の学年、学級、クラス、組。
※思出の記(1900‐01)〈
徳富蘆花〉一「算術の勝負や
清書の点取ではややもすると敗北するが、其でも級の第一を占めて居た」
② 階段の一つ一つの段。
※米欧回覧実記(1877)〈
久米邦武〉一「階子あり、級を拾ふて上るべし」
[2] 〘接尾〙
① (中国で、秦の時代、敵の首を一つ斬れば爵一級を与えられるというところから) 戦争で斬った首の数をかぞえるのに用いる。
※幸若・
本能寺(室町末‐近世初)「残る
凶徒の頸をば千七百余きう」 〔史記‐平準書〕
② 学校で、学級を数えるのに用いる。
③ 階段の一つ一つの段を数えるのに用いる。
※台記‐保延二年(1136)一
二月一三日「主人先昇
レ階、一級して脱
レ履、傍
二東欄
一、四五級昇後」
④ 珠算、柔・剣道など免許状を発行するようなものについて、程度、段階などを表わすのに用いる。また、もと酒の等級についてもいった。「珠算三級」「一級建築士」
⑤ 名詞に付けて、その程度であることを表わすのに用いる。
※話の
屑籠〈
菊池寛〉昭和八年(1933)二月「堂々として、大臣級の人だと思はれた」
⑥ 写真植字の字体の大きさをいう単位。四分の一ミリメートルを一級とする。〔実用印刷技術(1957)〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
級
文字の大きさを表わす単位。メートル基準で、1級は4分の1mm(0.25mm)。写植システムから生まれた単位で、おもに商業デザイン分野で使われている。Qと表記することもある。字送りや行送りを表わす場合も4分の1ミリ単位だが、こちらは「歯」と呼ぶ。歯は「H」と表記することもある。
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