綾部[市](読み)あやべ

百科事典マイペディア「綾部[市]」の解説

綾部[市]【あやべ】

京都府中部,由良川中流域を占める市。1950年市制。中心市街は福知山盆地東部にあり,古く漢部(あやべ)の居住地と伝えられ,養蚕・製糸の中心であった。九鬼氏城下町として発達,その面影が残る。1896年郡是製糸創設後,蚕業試験場,繭検査所も置かれ近代的製糸業が飛躍的に発展,近年は化学繊維,メリヤス工業が盛んで,ナイロン靴下,下着を多産。工業団地の建設が進み,機械,金属,精密機器工業も進出。木材,マツタケ,アユも産する。黒谷は伝統的な和紙の産地。丹波国何鹿(いかるが)郡の式内社12座のうち10座が市域にあり,古刹に真言宗醍醐派光明寺,臨済宗東福寺派安国寺などがある。大本教本部梅松苑(宣教の場)がある。山陰本線が通じ舞鶴線が分岐,舞鶴若狭自動車道がある。347.10km2。3万5836人(2010)。
→関連項目鳥羽藩

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世界大百科事典 第2版「綾部[市]」の解説

あやべ【綾部[市]】

京都府の中央よりやや北寄りにある市。1950年綾部町と中筋,吉美,山家(やまが),西八田,東八田,口上林の6村が合体,市制。人口3万9981(1995)。市域は福知山盆地東半部とその周辺の台地丘陵,さらに東方の標高500~800mの山地からなる。由良川のはんらん原や段丘桑畑に利用され,古来養蚕と絹織物で知られた。1633年(寛永10)九鬼氏が築城し,以後幕末まで九鬼氏2万石の城下町として繁栄した。

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