(読み)ショク

デジタル大辞泉 「織」の意味・読み・例文・類語

しょく【織】[漢字項目]

[音]ショク(漢) シキ(呉) [訓]おる
学習漢字]5年
〈ショク〉
機で布をおる。「織機織布機織交織混織製織染織紡織
織田氏のこと。「織豊時代
〈シキ〉おる。組み立てる。「組織
[名のり]おり

おり【織(り)】

布などを織ること。その織り方や織りぐあい。また、織ったもの。「珍しい織り
[類語]織物

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精選版 日本国語大辞典 「織」の意味・読み・例文・類語

おり【織】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「おる(織)」の連用形名詞化 ) 織ること。織りの具合。織りかた。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「倭文連〈倭文、此れをば之頭於利と云ふ〉」(出典:日本書紀(720)天武一三年一二月)
    2. 「舶来の生地らしい変った色と織りの夏洋服」(出典:故旧忘れ得べき(1935‐36)〈高見順〉三)

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普及版 字通 「織」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 18画

(旧字)
18画

[字音] ショク・シ
[字訓] おる・はたおり・おりもの

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は(しよく)。は戈に呪飾をつけた形で、標識の意があり、またその呪飾には赤色のものを用いたようである。〔説文〕十三上に「布帛を作ることの名なり」とするが、特に織文のあるものをいう。〔書、禹貢〕に「厥(そ)の(ひ)(貢物)は」とあり、〔伝〕に「錦綺の屬なり」とみえ、あやおりの類をいう。〔礼記、玉藻〕に「士はを衣(き)ず」とあり、士は色糸を用いなかった。金文に「衣」「玄衣」の名があり、の初文、礼装用のものである。

[訓義]
1. おる、はたおる、はたおり、おりもの。
2. あやおり、あやぎぬ、いろぎぬ、けおり。
3. 識と通じ、しるし、はたじるし。

[古辞書の訓]
和名抄女 太奈波太豆女(たなばたつめ)〔名義抄 オル・クム

[語系]
(識)・(職)tjikは同声。記識(きし)・標識の意がある。thjik、埴zjikは同系の語。火の赤く(さか)んなことをといい、赤土土器として焼成すべきものを埴という。

[熟語]
織烏・織花・織画・織・織機・織錦・織金・織・織・織耕織紗織梭・織作・織室織女織匠・織成・織製・織席・織織染・織素織貝織帛・織皮・織婦・織文・織法・織坊織紡織羅織絡織履
[下接語]
衣織・旗織耕織蚕織織・染織・組織・幡織・文織・紡織・羅織

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