普及版 字通 「織(漢字)」の読み・字形・画数・意味
織
常用漢字 18画
(旧字)
18画
[字訓] おる・はたおり・おりもの
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は(しよく)。は戈に呪飾をつけた形で、標識の意があり、またその呪飾には赤色のものを用いたようである。〔説文〕十三上に「布帛を作ることの名なり」とするが、特に織文のあるものをいう。〔書、禹貢〕に「厥(そ)の(ひ)(貢物)は」とあり、〔伝〕に「錦綺の屬なり」とみえ、あやおりの類をいう。〔礼記、玉藻〕に「士はを衣(き)ず」とあり、士は色糸を用いなかった。金文に「衣」「玄衣」の名があり、はの初文、礼装用のものである。
[訓義]
1. おる、はたおる、はたおり、おりもの。
2. あやおり、あやぎぬ、いろぎぬ、けおり。
3. 識と通じ、しるし、はたじるし。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕女 太奈波太豆女(たなばたつめ)〔名義抄〕 オル・クム
[語系]
・・(識)・・(職)tjikは同声。記識(きし)・標識の意がある。thjik、埴zjikは同系の語。火の赤く(さか)んなことをといい、赤土の土器として焼成すべきものを埴という。
[熟語]
織烏▶・織花▶・織画▶・織▶・織機▶・織錦▶・織金▶・織▶・織▶・織耕▶・織紗▶・織梭▶・織作▶・織室▶・織女▶・織匠▶・織成▶・織製▶・織席▶・織▶・織染▶・織素▶・織貝▶・織帛▶・織皮▶・織婦▶・織文▶・織法▶・織坊▶・織紡▶・織羅▶・織絡▶・織履▶
[下接語]
衣織・旗織・耕織・蚕織・織・染織・組織・幡織・文織・紡織・羅織
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報