精選版 日本国語大辞典の解説
〘名〙 絹織物の一種。織物の表面に経(たていと)だけか、緯(よこいと)だけを浮かせたもので、表面はなめらかでつやがある。経、緯に本絹の練糸を用いたものを本繻子といい、その他糸の種類によって、綿繻子、毛繻子、繻子羽二重などさまざまな種類がある。
※蔭凉軒日録‐永享一二年(1440)五月三日「繻子一段」
※人情本・春色梅児誉美(1832‐33)序「袖口の繻子(シュス)のぬめりに見ほれけん、すべりこんだる風の梅が香」
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