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老蘇森/老曽森 オイソノモリ

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デジタル大辞泉の解説

おいそ‐の‐もり【老蘇森/老曽森】

滋賀県近江八幡市の奥石(おいそ)神社の森。ホトトギスの名所。[歌枕]
「東路のおもひでにせむ郭公(ほととぎす)―の夜半の一声」〈後拾遺・夏〉

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世界大百科事典 第2版の解説

おいそのもり【老蘇森】

歌枕。現在の滋賀県蒲生郡安土町にある森で,《延喜式》に見える近江国蒲生郡十一座の奥石(おいそ)神社が鎮座する。東山道に沿い詠作が多い。《後拾遺集》巻三〈大江公資朝臣 東路の思ひ出にせむ郭公おいその杜の夜はのひとこゑ〉。軍記物にも描かれ,《太平記》巻二の俊基朝臣関東下向の章の道行,〈鏡ノ山ハ有トテモ,泪ニ曇リテ見ヘ分ズ。物ヲ思ヘバ夜間ニモ,老蘇森ノ下草ニ駒ヲ止テ顧ル,古郷ヲ雲ヤ隔ツラム〉は名高い。【奥村 恒哉】

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国指定史跡ガイドの解説

おいそのもり【老蘇森】


滋賀県近江八幡市安土町東老蘇にある森。万葉時代から和歌に詠まれた蒲生野(がもうの)の一角に位置する森で、中山道の休憩場所として多くの旅人に親しまれてきた。古くは現在の数倍もある面積の大森林だったと推定される。伝説によると、かつてこの地方は水が湧き、とても人の住める場所ではなかったが、石邊大連(いしべのおおむらじ)という人物が木の苗を植えて神々に祈願するとまもなく大森林となり、大連が生きながらえて百数十歳を数えたことから「老蘇森」と名づけられたという。森の中には延喜式(えんぎしき)内社である奥石(おいそ)神社が鎮座し、古代から信仰の場として崇(あが)められた。低湿地に形成された大森林の一部が現存することから学術的にも貴重な場所であり、1949年(昭和24)に国の史跡に指定された。JR東海道本線安土(あづち)駅から車で約15分。

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