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自由律 じゆうりつ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

自由律
じゆうりつ

日本の詩歌における伝統的な定型から解放された自由な詩形や韻律。近代詩一般において認められるが,特に 31音または 17音の小規模な定型が固定している短歌や俳句において,自由律の探求がいろいろと試みられてきた。

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デジタル大辞泉の解説

じゆう‐りつ〔ジイウ‐〕【自由律】

短歌俳句の様式の一。従来の31音・17音の形式にとらわれずに自由な音律で表現しようとするもの。短歌では前田夕暮、俳句では荻原井泉水(おぎわらせいせんすい)河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)らが提唱。

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百科事典マイペディアの解説

自由律【じゆうりつ】

5句31音の短歌,3句17音の俳句の各定型を破った自由な韻律による作品をいう。おもに口語を用い,俳句では季題をも廃そうとする。自由律短歌は大正末〜昭和に石原純土田杏村らにより,自由律俳句は大正以後中塚一碧楼荻原井泉水河東碧梧桐らにより提唱された。
→関連項目尾崎放哉種田山頭火短歌定型俳句

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世界大百科事典 第2版の解説

じゆうりつ【自由律】

短歌,俳句は5音句と7音句を一定の規律のもとに配列することによって成りたっている詩である。5・7・5・7・7の5句31音の型が短歌,5・7・5の3句17音の型が俳句である。この形式を定型といい,ここから生まれる韻律を定型律という。自由律とはこの定型律に拘束されることなく,1句の音数も1編の句数も自由とし,したがって自由な音律によろうとするものをいい,非定型ともよばれる。
[自由律短歌]
 短歌の用語に口語を用いようとする口語歌運動は明治30年代(1897‐1906)におこり,大正期には歌壇の一部にかなりの隆盛を示したが,本来文語によって成りたった5句31音の定型律を,言語組織の異なる口語によって踏むことには多くの困難があった。

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大辞林 第三版の解説

じゆうりつ【自由律】

短歌・俳句の様式の一。従来の三十一音や十七音の形式にとらわれず、自由な音数律で詠もうとするもの。短歌では前田夕暮、俳句では河東かわひがし碧梧桐・荻原井泉水らが提唱。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

自由律
じゆうりつ

短歌・俳句などで、五・七・五・七・七(短歌)、五・七・五(俳句)の定型律に対して、自由な音律によるもの。[中野嘉一]

短歌

伝統的な形式に拘束されずに自由な音律で、現代の生活感情なり、詩的感動を表現しようとするところにこの名称がおこった。非定型短歌ともいわれる。字余りとか破調が近代の短歌のなかで行われるようになったのが自由律の先駆をなしている。1918年(大正7)京都で「定型からの解放」を叫び、『露台』を発行した高草木暮風(たかくさきぼふう)、谷川徹三らの集団に始まるが、昭和初期、定型歌人のなかから自由律へ転向する者が続出した。自由律短歌を唱導した2人の代表作家の例歌をあげると、「自然がずんずん体のなかを通過する―山、山、山 前田夕暮」は快適なテンポが自由律のリズムによってよく表現されており、また「憲法学者が巷(ちまた)にそしられる日であった。ファシズム風潮がこの狭い壁裏にも醸生する 石原純」は、自由律短歌のなかでも散文化の著しい例であり、二段構成をとった表現に短歌性を意識したところがあった。[中野嘉一]

俳句

五・七・五定型律に対して、感情の律動を自由に表現する俳句をさす。明治末におこった新傾向俳句が急進して大正なかばごろ自由律として確立する。「日のましたはるかにはるかに浪(なみ)立てり 荻原井泉水(おぎわらせいせんすい)」(1920)は、わずかに1音の字余りだが、感情のリズムが印象的。「病めば蒲団(ふとん)のそと冬海の青きを覚え 中塚一碧楼(いっぺきろう)」(1946)は、長いがイメージが鮮明。「雲の峰稲穂のはしり 河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)」(1916)は、12音で景が感覚的。「分け入つても分け入つても青い山 種田山頭火(さんとうか)」(1926)は、口語がよく生き、内容を生かすためには季題をも顧みない。[伊澤元美]
『中野嘉一著『新短歌の歴史』(1967・昭森社) ▽上田都史・永井龍太郎編『自由律俳句作品史』(1979・永田書房)』

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世界大百科事典内の自由律の言及

【自由詩】より

…いずれにせよ,自由詩といっても,詩の音韻的要素を否定しているのではない。だから,フリー・バースあるいはベール・リーブルを〈自由詩〉と訳すのは誤りというべきで,むしろ〈自由律〉と称すべきであろう。 日本の場合は,川路柳虹などの口語詩がいわゆる〈新体詩〉の定型から脱離したときから,自由詩の概念が始まった。…

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