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衣被 キヌカズキ

デジタル大辞泉の解説

きぬ‐かずき〔‐かづき〕【被】

平安時代ごろから、上流の婦人が外出するとき、顔を隠すために衣をかぶったこと。またその衣や、それをかぶった女性。中世以降は単衣(ひとえ)小袖(こそで)を頭からかぶり、両手で支えて持った。かずき。
「―を脱がせて、おもてをあらはにして」〈著聞集・一二〉
鰯(いわし)をいう女房詞

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百科事典マイペディアの解説

衣被【きぬかずき】

被衣(かずき)

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世界大百科事典 第2版の解説

きぬかずき【衣被】

外出時に婦人が頭からかぶる衣。日本では上代において〈おすひ〉という被り物があり,男も女もともにこれをかぶりはおったことがあった。〈きぬかずき〉もこうした風習のなごりであろう。平安時代には一部の婦女子は,外出時に衣あるいは薄衣をかぶっていたが,これは風やほこりを防ぐためばかりではなく,顔をあらわすのを恥じたためでもあった。この衣は腰のあたりで帯で結ぶ場合もあり,ただ手で前につぼねることもあって,これに市女笠(いちめがさ)をかぶった姿を壺装束(つぼしようぞく)と称した。

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大辞林 第三版の解説

きぬかずき【衣被】

〔「きぬかつぎ」とも〕
平安時代以降、身分の高い家の婦女子が外出する際、顔を隠すため頭から衣をかぶったこと。また、その衣。多くは小袖を用いた。結髪の発達した近世には襟肩を前に下げた小袖形に仕立てた。かずき。
をした女。 「物見ける-の/徒然 70
包茎。かわかぶり。 「わづかなるこまらの、しかも-したるを/著聞 16

きぬかつぎ【衣被】

〔「きぬかずき」の転。もと女房詞〕 里芋の子芋。また、里芋の子芋を皮のままゆでたり、蒸したりしたもの。温かいうちに皮をむき、塩をつけて食べる。 [季] 秋。 《 母君の客よろこびて- /星野立子 》
きぬかずき(衣被) 」に同じ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

衣被
きぬかずき

被衣」のページをご覧ください。

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