(読み)ホ

デジタル大辞泉 「補」の意味・読み・例文・類語

ほ【補】[漢字項目]

[音](漢) フ(呉) [訓]おぎなう
学習漢字]6年
欠けた所をつぎ足してうめる。足りない所をおぎなう。「補遺補完補給補強補欠補修補充補助補償補正補足補塡ほてん修補増補塡補てんぽ
空いたポストをうめる。官職を授ける。「補任候補転補
ある官職に就く前の役柄。「警部補判事補
(「」の代用字)そばで力を添えて助ける。「補佐補導
[名のり]さだ・すけ・たすく
難読補陀落ふだらく

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「補」の意味・読み・例文・類語

おぎないおぎなひ【補】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「おぎなう(補)」の連用形名詞化 )
  2. 補うこと。また、補うもの。補充。
    1. [初出の実例]「ニク ヲ タベテ カラダ ノ oginai(オギナイ) ニ スル」(出典和英語林集成初版)(1867))
  3. おぎないぐすり(補薬)」の略。
    1. [初出の実例]「其薬箱を是へつかはされ、補(オギナヒ)を一帖進ぜませう」(出典:滑稽本和合人(1823‐44)初)

ほ【補】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 おぎなうこと。「作」に対して「補す」意で用いる。「何某作、何某補」。→補する
  2. [ 2 ] 〘 造語要素 〙 官職を表わす語に付いて、その職になる前の候補としての資格であることを示す。「書記補」「警部補」「次官補」など。〔英和外交商業字彙(1900)〕

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普及版 字通 「補」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 12画

[字音]
[字訓] おぎなう・つくろう・たす・たすける

[説文解字]

[字形] 形声
声符は甫(ほ)。甫は苗木を植えつける形で、補助する意がある。〔説文八上に「衣を完(つくろ)ふなり」、〔玉〕に「故(ふる)きを治むるなり」とあり、修理補繕することをいう。

[訓義]
1. おぎなう、つくろう。
2. たす、ます、あらためる。
3. たすける、おさめる。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕補 ツヅル・ソフ・オキヌフ・タスク・シルス・トモ・アタル

[熟語]
補衣・補遺・補益・補屋補罅・補過・補官・補還・補完・補救・補給・補欠補闕・補考・補・補削・補歯・補修・補習・補補緝補輯・補充・補・補助補叙・補償・補正・補選・補全・補繕・補湊・補足・補続・補短補綻・補治・補注・補綴・補丁・補釘・補天・補転・補貼補塡・補導・補任・補破・補白・補筆補弊・補報・補縫・補用・補理・補録
[下接語]
補・加補・完補・官補・匡補・候補・刪補・試補・修補・補・小補・升補・親補・寸補・銓補・選補・増補・綴補・転補・塡補・賻補・裨補

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