日本歴史地名大系 「角島」の解説
角島
つのしま
角島の名について「地下上申」に「角島と申ハ夢崎・牧崎両方之鼻角のごとく出張有之ニ付、角しまと往古より申習候」とあるが、「長門金匱」では、津の島とも考えられるとしている。
平城宮出土の天平一八年(七四六)三月二九日の日付のある木簡に「長門国豊浦郡都濃嶋所出穉海藻」とみえ、「万葉集」巻一六にも、
という歌がある。また「延喜式」の諸国馬牛牧のうちに「長門国角島牛牧」とある。長門牛の貢進は永久元年(一一一三)頃までは続いていたらしく、「殿暦」の同年二月三日条に「自長門牛牧、牛七頭将来」とみえる。
集落は
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報