(読み)タク

デジタル大辞泉 「託」の意味・読み・例文・類語

たく【託】[漢字項目]

常用漢字] [音]タク(呉)(漢) [訓]かこつける かこつ ことづける
他にあずける。ゆだねる。「託送託児所依託委託寄託供託結託受託嘱託信託請託負託
他の事にかこつける。「託言仮託
神が他の口を借りて告げる。「託宣神託
[名のり]より

たく【託】

えらぶって言うこと。→御託ごたく
天文を知らねえからだとか、―を言はれるに違えねえが」〈滑・七偏人・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「託」の意味・読み・例文・類語

かこつ・ける【託】

〘他カ下一〙 かこつ・く 〘他カ下二〙 原因理由動機などを、他の関係の薄いものにむりに結びつける。他のせいにする。他に関係づけて言う。他の事を口実とする。ことよせる。かこつ。
※応永本論語抄(1420)泰伯第八「大王病中に、太伯は薬を呉越にとりにゆくにかこつけて、其まま不帰して、季歴に譲る」
談義本・世間万病回春(1771)三「婦人湯治とかこつけて夫にるすさせ金つかわせて」
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉三「支那使節をかこつけて彼錦木を揚づめに」

かこつけ【託】

〘名〙 (動詞「かこつける(託)」の連用形名詞化) 他に関係づけて言うこと。他のことを口実にすること。
※三体詩幻雲抄(1527)「かこつけがないほどに逗留したけれども不叶して行也」
※にごりえ(1895)〈樋口一葉〉七「馬鹿野郎呼はりは太吉をかこつけに我(お)れへの当こすり」

かこつ・く【託】

〘他カ下二〙 ⇒かこつける(託)

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