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託身 たくしん commendatio; commendation

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

託身
たくしん
commendatio; commendation

ヨーロッパ中世封建社会において,一身を主君に託することを意味し,狭義にはその主従関係を正式に定める場合の法行為をいう。封建貴族と農民との間では,自由民である農民が人格と所有をすべて有力者にゆだね,そのかわりとして土地の使用権を得ること,すなわち農奴となることを意味し,また封建貴族間の主従関係では,家士の臣従としての奉仕,忠誠の宣誓と,主君の家士に対する封土の授与による保護意思の表示という行為によって託身が行われ,その象徴として両手を重ねて主君の手のひらに載せる儀式が行われた。

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託身
たくしん

インカルナチオ」のページをご覧ください。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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百科事典マイペディアの解説

託身【たくしん】

受肉

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

たくしん【託身】

コンメンダティオcommendatioの訳語で,一般的には自己の一身を相手方の保護と支配とに託し,相手方との間に支配=服従の関係を設定する行為を指すが,これがとくに問題にされるのは,ヨーロッパ封建制における封主=封臣関係の設定行為と関連してである。すなわち,封主=封臣関係の設定は,封臣たるべき者が封主たるべき者のもとにおもむき,封主に対して〈誠実の宣誓fidelitas〉をおこなうとともに,自分の両手を合わせて差し出し,封主がこの封臣の手を自分の両手で外側から包む,という行為によっておこなわれた。

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大辞林 第三版の解説

たくしん【託身】

封建制下の中世ヨーロッパで、家臣が主君に対して行う服従の儀礼。コメンダティオ。
受肉じゆにく 」に同じ。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の託身の言及

【受肉】より

…〈託身〉ともいう。《ヨハネによる福音書》1章14節の〈言(ことば)(ロゴス)は肉となってわれらの内にやどった〉の句に由来し,神が人間となって救いをなしとげたとするキリスト教の根本教義。…

【カロリング朝】より

…騎兵が自費で従軍し,馬と武具とを常備するためには相当の原資を要し,かつ武技の習熟には恒常的訓練を要するために,農耕生活とは両立しえない。したがって王の常備軍を事実上構成していたのは,いわゆる〈カロリング封建制〉において,託身(コンメンダティオ)と忠誠fidelitasとによって主君dominusたる王の家臣となり,恩貸地(ベネフィキウム)を賦与されていた〈王の家臣vassi dominici〉層であったと考えられる。トゥール・ポアティエの戦(732)の直後から,カール・マルテルやピピン3世は,教会・修道院所領に,〈王の命令による賃貸地(プレカリア)precaria verbo regis〉を設定し,これを恩貸地とした。…

【受肉】より

…〈託身〉ともいう。《ヨハネによる福音書》1章14節の〈言(ことば)(ロゴス)は肉となってわれらの内にやどった〉の句に由来し,神が人間となって救いをなしとげたとするキリスト教の根本教義。…

【封建制度】より


[成立]
 レーン制は,起源を異にする二つの制度,すなわち〈家士制Vasallität(ドイツ語),vassalité(フランス語)〉と〈恩給制Benefizialwesen(ドイツ語),bénéfice(フランス語)〉の結合によって成立した。家士制の説明から始めると,ローマ末期のガリアにおいては,自由民は大きく〈有力者potentes〉と〈被護民clientes〉とに分かれ,被護民は託身によって一生涯主人たる有力者の権力に隷属し,主人の保護にあずかるとともに,種々さまざまの奉仕義務を負担していた。この主人と被護民との間の支配関係は,隷属的色彩の強い〈家産制〉的支配関係である。…

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