貝ヶ平山(読み)かいがひらやま

日本歴史地名大系 「貝ヶ平山」の解説

貝ヶ平山
かいがひらやま

村南端にあり、桜井市宇陀郡との境界をなす。標高八二二メートル、大和高原最高峰で、額井ぬかい岳・鳥見とみ山などとともに、大和高原の南を限るようにそびえ立っている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「貝ヶ平山」の意味・わかりやすい解説

貝ヶ平山
かいがひらやま

奈良県北部,宇陀市奈良市桜井市の境にある山。標高 822m。基盤は領家変成岩花崗岩質。頂上付近は室生火山岩からなる山群の一部で安山岩山腹に新第三系中新統の砂岩層があり,海生貝化石を産する。山名もこれに由来室生赤目青山国定公園に属する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「貝ヶ平山」の意味・わかりやすい解説

貝ヶ平山
かいがひらやま

奈良県北部の桜井市、宇陀(うだ)市榛原(はいばら)地区、奈良市都祁吐山(つげはやま)町の境界にある山。標高822メートル。大和(やまと)高原南部、一般に室生(むろう)火山群と称される山塊の北西端を占め、基盤岩類の上に新第三紀中新統に属する海成層が覆い、さらにその上に斜長流紋岩とよばれる火山岩がのっている。これは溶岩ではなく、噴出堆積(たいせき)した高温火山灰が溶結した凝灰岩である。頂上の展望はよく開け、中腹の海成層からサラガイイソシジミなど二枚貝の化石が出土する。

[菊地一郎]

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