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責問権 せきもんけんRügerecht

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

責問権
せきもんけん
Rügerecht

民事訴訟法上,裁判所あるいは相手方によって訴訟追行に関する手続規定に違反した訴訟行為がなされた場合に,異議を述べてその効力を争うことができる当事者権能強行規定違反の訴訟行為ではなく,効力規定のなかでも主として当事者の利益保護のための規定 (訴え提起の方式,送達,手続の中断・中止,証拠調べの方式など) 違反の訴訟行為に関して,責問権が随時に行使されると,訴訟手続の進行を阻害するので,当事者に責問権の放棄を認める。さらに当事者が規定違反の事実を知りながら,あるいは知ることができたのに遅滞なく異議を述べなかった場合には,責問権の喪失が認められる。遅滞の有無は各場合に裁判所が判断する。

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デジタル大辞泉の解説

せきもん‐けん【責問権】

民事訴訟で、裁判所または相手方の訴訟行為が手続き法規に違背したことに対して異議を述べ、その違法を主張する当事者の権能。

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世界大百科事典 第2版の解説

せきもんけん【責問権】

現代の民事裁判では,法律の定めるところに従う訴訟手続の遂行が要請されている(〈法による裁判〉の要請)。もし裁判所または相手方に手続に関する法規違反の行為があれば,これによって不利益をうける当事者は,その行為に異議を述べて,その効力を争うことができる。この当事者が異議を述べる権能を,責問権という。 ところで,訴訟手続はいくつかの訴訟行為を積み重ねながら進行するものであるから,かりにそのなかの一つの訴訟行為が法規違反のために無効であった場合には,論理的には,この行為を前提として手続が進行した後においても,その後の手続もつねにすべて無効となり,手続をやり直さなければならないことになる。

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大辞林 第三版の解説

せきもんけん【責問権】

民事訴訟法上、相手方もしくは裁判所の訴訟行為が訴訟手続に違背した場合に当事者が異議を述べ、その無効を主張する権能。

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