(読み)ちょう

精選版 日本国語大辞典 「超」の意味・読み・例文・類語

ちょう テウ【超】

[1] 〘接頭〙 名詞に付いて、程度がそれ以上であること、また、それをさらに逸脱するものであることを表わす。「超満員」「超高速」など。
※善の研究(1911)〈西田幾多郎〉一「抽象的概念といっても、決して超経験的の者ではなく」
[2] 〘副〙 俗に、程度が普通以上であるさまを強調していう。「超うれしい」「超こわい」など。
超人探偵(1981)〈小林信彦悪魔が来りて法螺を吹く「超忙しい私は、それっきり、事件の話を忘れた」

ちょう‐・する テウ‥【超】

〘他サ変〙 てう・す 〘他サ変〙 のりこえる。超越する。
青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春「道徳の無用となる時、即ち差別を超(テウ)し、矛盾を絶した時が」

ちょう‐・す テウ‥【超】

〘他サ変〙 ⇒ちょうする(超)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「超」の意味・読み・例文・類語

ちょう【超】[漢字項目]

常用漢字] [音]チョウ(テウ)(呉)(漢) [訓]こえる こす
ある範囲を抜け出る。「超越超過超克超然超脱
並みとはかけ離れている。「超人
「超過」の略。「出超入超
[名のり]おき・き・こゆる・たつ・とおる・ゆき

ちょう〔テウ〕【超】

[接頭]名詞に付いて、程度が特に普通以上であること、また、普通をはるかにこえたものであることを表す。「満員」「音速」
[接尾]数量を表す語に付いて、その数をこえていることを表す。「従業員1000人
[補説]俗に、「超きれい」「超むかつく」などと副詞的にも用いられる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android