遼寧[省](読み)りょうねい

百科事典マイペディアの解説

遼寧[省]【りょうねい】

中国,東北地区の省。簡称は遼。省都瀋陽。南東は鴨緑江を隔てて朝鮮民主主義人民共和国と接する。戦国時代は燕の国に所属。秦のころには遼東,遼西などの郡に所属し,宋代には遼の支配下にあった。清末に奉天省に改められ,1929年遼寧省とされた。19世紀後半からは英国,ロシア,日本などの利権獲得の舞台となった。漢族,満族,モンゴル族,朝鮮族,シボ(錫伯)族などが居住する。中部は遼河平原,東部は千山山脈を中心とする遼東丘陵,南部は黄海・渤海の間に伸びる遼東半島,西部は大凌河,小凌河の流れる遼西丘陵となっている。東北三省の中では比較的気候条件に恵まれ,水稲,大豆,綿花,落花生,柞蚕(さくさん)などを産する。リンゴの輸出量は中国全体の4分の3を占め,クルマエビの漁獲量は全国2位。中国の重要な工業地帯の一つで,鉄,石炭,石油,天然ガスなどを産し,冶金,機械,石油化学工業,建築材料などの諸工業が盛んで,鞍山本渓大連撫順の四大鉄鋼企業をもつ。中国で最も鉄道網が整備され,鉄道貨物輸送量は全国一,また瀋陽・大連間には高速道路も通じている。瀋陽市旧市街地の中心部にある清代初期の宮殿建築瀋陽故宮は,現存するものとしては北京の故宮に次ぐ保存状態のよい古代建築群。14万5900km2。4245万人(2014)。
→関連項目東三省満州

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世界大百科事典 第2版の解説

りょうねい【遼寧[省] Liáo níng shěng】

中国東北部の一級行政区。東北地区の最南部にあたり,漢民族との関係は東北地区の中で最も古い。面積14万5700km2,人口4092万(1995)。29市(14地級市,15県級市),20県,9自治県よりなる。省都は瀋陽市。 本省は東西両側に山地と丘陵が横たわり,中央部は南北に細長い平野で,南は狭長な遼東半島が黄海と渤海の間に突出し,山東半島と相対している。東部は長白山地の延長部で,遼東半島の骨幹をなす千山山脈はさらにその延長部分である。

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