那須温泉郷(読み)ナスオンセンキョウ

デジタル大辞泉 「那須温泉郷」の意味・読み・例文・類語

なす‐おんせんきょう〔‐ヲンセンキヤウ〕【那須温泉郷】

栃木県北部那須岳山腹温泉群。那須湯本高雄弁天大丸・北・板室・三斗小屋さんどごやの温泉を那須七湯、さらに新那須・八幡・旭を加えて那須十湯とよぶ。泉質は主に単純温泉炭酸水素塩泉硫黄泉など。

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精選版 日本国語大辞典 「那須温泉郷」の意味・読み・例文・類語

なす‐おんせんきょう‥ヲンセンキャウ【那須温泉郷】

  1. 栃木県那須郡那須町、那須岳南東部と北部の山腹にある温泉群。那須湯本・高雄・弁天・大丸・北・板室・三斗小屋などの温泉があり、古くから那須七湯と呼ばれた。近年は那須十一湯の呼称もある。泉質は主に硫化水素泉。

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百科事典マイペディア 「那須温泉郷」の意味・わかりやすい解説

那須温泉郷【なすおんせんきょう】

栃木県那須町,那須岳南東麓の標高1000m前後の高原にわく温泉群。中心の那須湯元をはじめ新那須,高雄,八幡,大丸(おおまる),板室などいわゆる那須十湯があり,主として単純泉。37〜76℃で,湯量は北,大丸,弁天の各湯が豊富。7世紀の発見と伝え,正倉院文書に那須湯とみえる。江戸時代の湯元には7ヵ所の湯坪があり,温泉街が形成されていた。温泉(ゆぜん)神社周辺に亜硫酸ガス等を出した殺生(せっしょう)石がある。日光国立公園に属し,黒磯市(現・那須塩原市)からバス。
→関連項目黒磯[市]那須[町]那須岳

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「那須温泉郷」の意味・わかりやすい解説

那須温泉郷
なすおんせんきょう

栃木県北部,那須岳山麓に分布する温泉群。那須塩原市那須町にまたがる。那須湯本温泉,新那須温泉高雄温泉八幡温泉弁天温泉旭温泉,北温泉,大丸温泉に,三斗小屋温泉と板室温泉を加えた十湯の総称である。泉質は単純泉が多いが,重炭酸土類泉,硫黄泉,明礬泉,酸性泉などがあって豊富。泉温も高く,湯量も多い。標高 1000mをこえる高原に位置する温泉が多く,避暑のみならず,四季を通じて観光・レクリエーションの基地となる。那須高原の別荘地,ゴルフ場の開発や観光道路の設置により,日光国立公園内に一大観光地域を形成するにいたった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「那須温泉郷」の意味・わかりやすい解説

那須温泉郷
なすおんせんきょう

栃木県北部、那須郡那須町にある那須湯本温泉を中心とする温泉群。茶臼(ちゃうす)岳を中心とする那須火山群山腹の南東斜面に位置する。温泉群の開発は古いが、中心が那須湯本に置かれるようになったのは安政(あんせい)年間(1854~1860)以降のこと。那須湯本を含む高雄(たかお)、弁天、大丸(おおまる)、北、板室(いたむろ)、三斗小屋(さんどごや)(那須塩原市の飛び地)の各温泉は那須七湯(なすななとう)とよばれ、最近ではさらに新那須、旭(あさひ)、八幡(やわた)を加えて、那須十湯ともよばれる。泉質は単純温泉ないし硫黄泉で、泉温にはかなり幅がある。

[櫻井明久]

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世界大百科事典(旧版)内の那須温泉郷の言及

【那須高原】より

…中部,南東部では第2次大戦前には軍馬の放牧や畑作が行われたが,戦後,集団開拓地が各所に立地し酪農や稲作を主体とする農業が行われる。北西部には,那須湯本温泉をはじめ,大丸温泉(単純泉,40~76℃),弁天温泉(単純泉,30~50℃),北温泉(単純泉,50~57℃),旭温泉(単純泉,70℃),八幡(やはた)温泉(単純泉,62℃),高雄温泉(硫黄泉,39℃),新那須温泉(単純泉,40~70℃)などの那須温泉郷の大部分がある。付近にはスキー場,ゴルフ場,那須国民休暇村,那須御用邸などがあり,別荘地の開発もすすんでいる。…

※「那須温泉郷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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