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酸化カルシウム さんかカルシウムcalcium oxide

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

酸化カルシウム
さんかカルシウム
calcium oxide

化学式 CaO 。石灰生石灰ともいう。工業的には石灰岩を加熱して製造。通常白色ないし灰白色で,塊状または粒状の物質。融点 2572℃,沸点 2850℃,比重約 3.2。空気中では容易に水と二酸化炭素を吸収する。水に溶け,水酸化カルシウム Ca(OH)2 を生じ,同時に強く発熱する。グリセリン,砂糖溶液に可溶。煉瓦,モルタルしっくいなどの建材用原料,ガラス,紙,アンモニア・ソーダ法 (ソルベー法) による炭酸ソーダの製造,鉄鋼,アルミニウムマグネシウムの精錬,各種カルシウム塩や工業化学製品の製造,ショ糖,ビート糖液の脱色,殺虫・殺菌剤,下水処理,炭酸ガス吸収剤などに使われ,用途は非常に多い。強アルカリ性物質で皮膚,粘膜をおかすので,粉末などを吸入することは危険。特に目に入ると,水分や蛋白質と発熱反応を起して糊状の塊をつくる。これを洗い落すことは普通の洗浄では非常にむずかしい。

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百科事典マイペディアの解説

酸化カルシウム【さんかカルシウム】

化学式はCaO。融点2572℃,沸点2850℃。生石灰とも。無色の粉末。空気中では水分と炭酸ガスを吸収して炭酸カルシウムとなる。また水と作用すると高熱を発して水酸化カルシウム(消石灰)となる。
→関連項目石灰石灰肥料耐火物

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栄養・生化学辞典の解説

酸化カルシウム

 CaO (mw56.08).生石灰ともいう.水と反応すると水酸化カルシウム(Ca(OH)2)となり,アルカリ性を示す.土壌の酸の中和その他,工業用など広い用途がある.

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世界大百科事典 第2版の解説

さんかカルシウム【酸化カルシウム calcium oxide】

化学式CaO。生石灰quick limeともいう。水酸化カルシウム,硝酸カルシウムシュウ酸カルシウムなどを強熱して得られ,工業的には石灰石(炭酸カルシウム)を900~1000℃に熱して製造される。白色の結晶性粉末で,Ca2+とO2-とがNaCl型の格子を作っているイオン性化合物である。融点(2572℃),沸点(2850℃)がきわめて高く,比重3.37。水と反応すると強く発熱し,水酸化カルシウムCa(OH)2(消石灰)に変化する。

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大辞林 第三版の解説

さんかカルシウム【酸化カルシウム】

石灰石など炭酸カルシウムの熱分解により生成する塩基性酸化物で、白色の固体または粉末。化学式 CaO 水を注ぐと激しく反応して多量の熱を発生し、水酸化カルシウム(消石灰)を生ずる。漆喰しつくいやモルタル、またカルシウムカーバイドの原料となる。生せい石灰。煆製かせい石灰。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

酸化カルシウム
さんかかるしうむ
calcium oxide

カルシウムと酸素の化合物。生石灰(せいせっかい)ともいう。天然の石灰石や炭酸カルシウムを約900℃以上で熱分解すると得られる。
  CaCO3―→CaO+CO2
 現在工業的にはほとんど重油を燃料とした立炉や回転炉が用いられる。低温で焼成したものは白色無定形の固体であるが、焼成温度が高くなると結晶性はよくなる。融解液から大きな結晶が得られる。Ca2+イオンとO2-イオンが塩化ナトリウム型の格子をつくっている。格子定数a=4.80Å、結合間隔Ca-O=2.40Å。無定形のものはきわめて活性で、水とは高熱を発して反応し、水酸化カルシウム(消石灰)となる。これを消和slakingという。
  CaO+H2O=Ca(OH)2+15.2kcal
 また、二酸化炭素と反応して炭酸カルシウムを与える。融点の高いことから、溶鉱炉の内張りに用いられる。さらし粉、カーバイド、セメント、ガラスなどの原料となるほか、石灰肥料、土質安定剤、消毒剤、乾燥剤などとして多方面に使われている。[鳥居泰男]

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