コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

鋳造(金型を含む) ちゅうぞう/かながたをふくむちゅうぞうCasting

翻訳|Casting

知恵蔵の解説

鋳造(金型を含む)

ものづくりを支える加工法の1つ。切削・研削加工や放電加工のような機械加工、塑性加工や溶接と並んで、素材を溶融状態で鋳型に流し込み、形(鋳物)を作る加工法。その歴史は、青銅器時代にさかのぼる。鋳型としては、銅、鋳鉄、鋳鋼など融点が1000℃を超える金属には一般的に砂型が用いられる。大型で複雑な形状や中空製品の製造が可能である。特殊な目的にはセラミックスや水冷金型も利用される。アルミや亜鉛など低融点の金属では、ダイカスト(Diecasting)法が用いられる。これは、鋼製の金属鋳型(金型)に溶融金属を加圧して注入し、凝固した製品を外してまた注入、凝固を繰り返すことで大量生産が可能である。一方、同様な手法により、熱可塑性や熱硬化性樹脂を金型に高圧、高速で注入する射出成型法などがプラスチックなどに応用され、多様な形状のプラスチック製品の製造を可能にしている。このように金型は、複雑な形状の製品を精巧に製造するのに不可欠な工具であるが、その利用は現代では、鋳造よりもプレス成形用が2倍ほど多い。例えば、自動車の車体や家電製品のケースのほとんどが金型プレスで作られる。プレス用金型には、製品以上の精密さが要求されることからも、金型技術は日本のものづくり技術の基盤とされる。そして、そのほとんどが鋳造製品であることからも、鋳造技術の重要性がうかがわれる。

(徳田昌則 東北大学名誉教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

鋳造(金型を含む)の関連キーワードディナンドリー細工インタータイプモノタイプ溶冶・鎔冶活字鋳造機精密鋳造法鋳造貨幣活字合金加州金銀元和通宝蝋型鋳造文久永宝真鍮銭鋳物彫甲州金石見銀鋳植機白銅貨新吹き古丁銀

今日のキーワード

アウフヘーベン

ヘーゲル弁証法の基本概念の一。あるものを否定しつつも、より高次の統一の段階で生かし保存すること。止揚。揚棄。→アン‐ウント‐フュール‐ジッヒ →弁証法...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android