間間(読み)まま

精選版 日本国語大辞典 「間間」の意味・読み・例文・類語

ま‐ま【間間】

[1] 〘名〙
① 物と物のあいだごと。あいだあいだ。
徒然草(1331頃)二一七「間々に皆一律を盗めるに」
部屋部屋。それぞれの部屋。
※天草本伊曾保(1593)炭焼と洗濯人の事「イエモ ヒロウ、mamamo(ママモ) ヲヲイヲ ミテ」
[2] 〘副〙 そういつもというわけではないが、どうかすると時々出現するさまを表わす語。おりおり。たまたま。往々。
※大唐西域記長寛元年点(1163)七「霊鑒潜に通じて奇迹間(ママ)起る」

あい‐あい あひあひ【間間】

〘名〙
① たくさんある物と物とのそれぞれの空間。また、所々の間。あいだあいだ。
義経記(室町中か)一「あひあひ引柿(ひきがき)したる摺尽(すりづく)しの直垂秋毛行縢(むかばき)はいて」
② (多く「に」を伴って) ときどき。ときおり。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※俳諧・古今俳諧明題集(1763)秋「間(アイ)間に夜の吊桶(つるべ)や鹿の声〈東起〉」

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デジタル大辞泉 「間間」の意味・読み・例文・類語

ま‐ま【間間】

[副]頻繁ではないが、時々現れるさま。時おり。「こういう失敗間間あるものだ」
[名]物と物とのあいだ。あいだあいだ。
「―に皆一律を盗めるに」〈徒然・二一九〉
[類語]臨時随時不時不定期折に触れて当座時には時として往往たまたまたまさか折折時時時折時たま折節散発間欠周期的とかく時に時にはたまややもすればともすると得てしてなにかにつけ何かと言えば

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普及版 字通 「間間」の読み・字形・画数・意味

【間間】かんかん

こせこせ。

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