時として(読み)トキトシテ

デジタル大辞泉 「時として」の意味・読み・例文・類語

ときと‐して【時として】

[副]
場合によって、ある物事が起こるさま。時には。たまに。「時として晴れ間が出ることもある」
(あとに打消しの語を伴って)少しの間もある状態にいられないさま。ひとときも。
「心念々に動きて、―安からず」〈方丈記
[類語]臨時随時不時不定期折に触れて当座時には往往たまたまたまさか時時ときどき時折折折時たま間間折節散発間欠周期的とかく時にたまややもすればともすると得てしてなにかにつけ何かと言えばもし仮にたとえもしかよしんばたといよしやもしも万一万一ばんいち万が一万万一もしやもしかしたらもしかするとひょっとするとひょっとしたらひょっとしてあるいはもしかしてどうかすると下手すると一つ間違えばあわよくばまかり間違うよもやまさか万万ばんばん夢かうつつ図らずもはしなくはしなくも思いがけず思いも寄らない思いのほか心外突然唐突案に相違する意表を突く意表予想外意想外ゆくりなくまぐれひょんなひょっとゆくりなし我にもなく期せずして悪くすると事と次第による事によるともしくははたまたないし偶然かも知れない思わず思わず知らず我知らず知らず知らず折もあろうに折悪しく慮外存外望外

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精選版 日本国語大辞典 「時として」の意味・読み・例文・類語

とき【時】 と して

  1. ( 打消の語を伴って ) 一刻も。少しの間も。常に。
    1. [初出の実例]「福家の人のないがしろなるけしきを聞くにも、心念念に動きて、時として安からず」(出典:方丈記(1212))
  2. その時宜によっては。場合によっては。たまに。
    1. [初出の実例]「ときとして咲つく花の色色をふるきまがきのいかにみゆらん〈藤原為家〉」(出典:新撰六帖題和歌(1244頃)二)

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