陸奥将軍府(読み)むつしょうぐんふ

百科事典マイペディアの解説

陸奥将軍府【むつしょうぐんふ】

建武新政府および南朝が設置した奥羽統治機関。ただし当時の正式機関名ではない。1333年陸奥守北畠顕家後醍醐天皇皇子義良(のりよし)親王を奉じ,陸奥国府宮城県多賀城市)を再興し統治府として体制を整備。旧幕府を模した機構を有した。顕家が鎮守府将軍を兼任してから軍政府的性格を強め,施政範囲も陸奥国出羽国に及んだ。武士層を掌握して管内統治に成果を収め,新政府の地方支配制度中もっとも成功した。

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世界大百科事典 第2版の解説

むつしょうぐんふ【陸奥将軍府】

建武政府および南朝が設置した奥羽統治の機関。ただし当時の正式機関名ではなく,近世の故実書《武家名目抄》などが使用した用語である。実体に即して4段階に把握できる。 第1段階は,建武政権下の陸奥国府である。1333年(元弘3)8月陸奥守に補任された北畠顕家が後醍醐天皇の皇子義良(のりよし)(翌年5月親王宣下)を奉戴し,北畠親房や一門の貴族に伴われ,旧幕府の官僚層や奥羽武士らを率いて多賀国府に着任し,体制を整備した。

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