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朝鮮民主主義人民共和国平安北道東部の郡。清川江の支流九竜川が形成した盆地をはさむ山間に位置する。昌城,楚山等鴨緑江流域の山地から西部海岸地帯へ至る出口にあたり,高麗時代には北方防御のために白碧山城が築かれた。北部の山岳地帯は朝鮮第一の産金地帯で,李朝末からアメリカ人J.R.モースが開発した有名な雲山鉱山がある。鉱業を中心とする北部の北鎮に対し,南部の雲山邑は金属,鉱山機械,工具などの工業が発達している。
執筆者:谷浦 孝雄
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北朝鮮、平安北道(へいあんほくどう/ピョンアンプクド)にある邑(ゆう)(町)。雲山郡の所在地。金の産地として知られ、金鉱は町より北西19キロメートルの九竜江上流の北鎮にある。地質は先カンブリア紀の片麻岩(へんまがん)、斑状花崗岩(はんじょうかこうがん)などで、鉱床は花崗岩質岩石中の深熱水性鉱脈。自然金に黄鉄鉱を伴う。鉱脈2500メートルに達する朝鮮第一の金鉱で、採掘は橋洞坑、大岩坑、鎮後坑の3か所で行われている。雲山金鉱は1895年アメリカ人のモールスが李(り)朝政府より採掘権を得て初めて採掘した古い金鉱で、今日まで採掘が続けられている。埋蔵量の豊富な東洋屈指の金山である。
[魚 塘]
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