普及版 字通 「頁」の読み・字形・画数・意味
頁
人名用漢字 9画
[字訓] かお
[説文解字]
[字形] 象形
祭事のとき、頭上に呪飾をつけた人の側身形。たとえば喪礼のとき衰(さいてつ)などを加えた形。儀礼を行うときの礼容を示す。〔説文〕九上に「頭なり。(しう)に從ひ、儿(じん)(人)に從ふ」とし、「古首(けいしゆ)此(かく)の如し」という。〔説文〕九上に「頁は頭なり」「は頭なり」「首は古なり」と三字を同訓の字とする。金文に「首(けいしゆ)」を「頁首」に作ることがある。旨(けい)は詣の初文。祝に対して神霊の降下して詣(いた)る意。それを拝するをといい、稽首の稽の初文。頁に従う字は、おおむね祭祀や儀礼のことに関するものとみてよい。
[訓義]
1. あたま、こうべ、儀礼のときの礼容。
2. うなじ、くびすじ。
3. 書物の葉、ページ。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕頁 カシラ・マサシ
[部首]
〔説文〕に顏(顔)・(頌)・(顧)・順・顯(顕)・(せん)など九十三字、〔玉〕には百十八字を収める。は二人が神前に並んで拝舞する形で、舞台上にあるものを(巽)(せん)といい、舞うさまを(選選)という。
[語系]
頁hyetは儀容のいかめしいさまをいう。その姿は頡hyet、また佶giet、(傑)giatなども同系の語であろう。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報