(読み)ヨ

世界大百科事典 第2版の解説

あずかり【預】

平安時代以降,一部の官司,および社寺荘園に置かれた職名律令制の崩壊とともに,官職も中世的な形へと変化していくが,その過程で生まれた職名と思われる。9世紀ごろよりみられるが,頻出するようになるのは10世紀以降である。《延喜式》《西宮記》には,太政官厨家預,太政官文殿預,後院預,進物所預,御厨子所預,御書所預,一本御書所預,侍従所預,作物所預,画所預,楽所預納所預,酒殿預,贄殿預,穀倉院預,供御院預,乳牛院預等が載せられている。

あずけ【預】

江戸幕府法の未決勾留もしくは刑罰の称。江戸時代には牢屋などの拘禁施設が不十分であり,また身分による区別が複雑であったため,被疑者を同一の施設に収容することは不適当とされ,これを私人ないし団体に責付して監禁させた。武士の場合,御目見(おめみえ)以上で500石以上の者は牢屋に入れず,大名預(だいみようあずけ)とした。大名預はまた刑罰としても用いられ,大名や国事犯たる武士などに適用されたが,これには預と永預(ながあずけ)の別がある。

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世界大百科事典内のの言及

【ごみ】より

…第4には,公共地や観光地における散在ごみの問題である。京都市が1980年に導入を試みた空缶回収のためのデポジット(預り金)制度(販売時に容器代を上乗せしておき,空き容器を持ち込んだときに返還する制度)は全国で大きな論議をよんだが,いくつかの問題があって実現は見送られた。その当否はともかく,あるいは他のいかなる方法が今後考えられるにせよ,散在ごみの問題に関しては,市民は自分たちのまちや環境や自然を自分たちできれいにしていくための市民生活のモラルやルールを問い直していかなければならないし,清掃事業や関連企業・事業者も公共地,観光地などの美化清掃に積極的な責任を果たしていかなければならないだろう。…

※「預」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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