馬車馬(読み)ばしゃうま

精選版 日本国語大辞典 「馬車馬」の意味・読み・例文・類語

ばしゃ‐うま【馬車馬】

〘名〙
馬車をひく馬。
恋慕ながし(1898)〈小栗風葉〉二二「寒さに気負ふ馬車馬(バシャウマ)の嘶きも勇ましく聞える」
② (①がわき見をしないように目におおいをされて追い使われるところから) わき目もふらず一途に物事をすることのたとえ。
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三「馬車馬ではないが、傍目もふらず唯前へ前へと進めば其で宜いので」

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デジタル大辞泉 「馬車馬」の意味・読み・例文・類語

ばしゃ‐うま【馬車馬】

馬車をひく馬。
《馬車馬が目の両側におおいをつけて前方以外は見えないようにしてあるところから》わき目もふらずに、いちずに物事をすることのたとえ。「馬車馬のように働く」
[類語]牡馬ぼば牝馬ひんば子馬小馬若駒名馬麒麟駿馬優駿駄馬駑馬どば白馬青馬軍馬競走馬輓馬ばんば引き馬裸馬放れ馬暴れ馬荒馬奔馬種馬当て馬驢馬ろば騾馬らば

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