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高次脳機能障害 コウジノウキノウショウガイ

デジタル大辞泉の解説

こうじ‐のうきのうしょうがい〔カウジナウキノウシヤウガイ〕【高次脳機能障害】

脳の損傷により生じる認知機能の障害。事故や脳血管障害など、さまざまな原因により生じ、失語失行失認などの症状がみられる。注意障害記憶障害遂行機能障害社会的行動障害など。身体麻痺(まひ)を伴わない場合、気分障害などの精神疾患と誤認されることがある。
[補説]高次機能障害者に対する社会生活支援を推進するため、平成13年度(2001)から厚生労働省による支援モデル事業が開始され、高次脳機能障害の診断基準についても明確に示された。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

高次脳機能障害

主な症状は記憶障害や失語症、すぐに気が散る注意障害、感情がコントロールできないことなど。損傷を受けた脳の部位によって症状は様々。交通事故や脳の病気などにより現れる。外見上は健康な人と変わらないことが多く「見えない障害」と呼ばれる。全国に30万人以上いると推計されている。

(2012-04-21 朝日新聞 朝刊 大分全県 1地方)

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大辞林 第三版の解説

こうじのうきのうしょうがい【高次脳機能障害】

要素的な運動や感覚の範囲を超えた言語・認知・行為・記憶などの高次脳機能が脳損傷のために障害を起こしている状態。 〔外見から障害がわかりにくい、本人が自覚しにくい、障害が本人の行為に現れる、という特徴から、周囲の理解や支援を得にくい〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

高次脳機能障害
こうじのうきのうしょうがい

脳血管障害や頭部外傷などによる脳損傷に起因する神経・知的機能障害。特徴的なものに、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などがあり、自分自身の障害自体を認識できないことも多い。そのほか失語、失行、失認なども含まれる。記憶障害は、体験したことが思い出せない、あるいはいま体験していることが記憶に残らない状態をさす。注意障害は、周囲に対して注意が散漫で集中できない、あるいは注意の持続・維持が困難な状態である。遂行機能障害は、論理的思考に基づいて計画し優先順位を決め意思決定し効率よく行動する、あるいは抽象的に思考することができなくなる状態をさす。社会的行動障害は、感情や欲求をコントロールできなくなり、わがままあるいは依存的な態度を示すようになる状態である。
 高次脳機能障害の患者は日常生活や社会生活への適応が困難になっているにもかかわらず、外見からは異常がわかりにくいため、周囲や家族が誤った対応をしてしまいがちで、患者自身も周囲もストレスを募らせることが多い。加えて高次脳機能障害に対応できる施設は数少ないため、受け入れ先を探すことが困難なケースもある。[編集部]

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