(読み)ヒヨドリ

デジタル大辞泉 「鵯」の意味・読み・例文・類語

ひよ‐どり【×鵯】

スズメ目ヒヨドリ科の鳥。全長26センチくらい。全体に暗青灰色で、目の後ろに褐色の斑がある。ピーヨピーヨと大きな声で鳴き、波形を描いて飛ぶ。低山から平野にかけて広く分布し、冬は暖地移動。木の実や花の蜜を好む。ひよ。ひえどり。 秋》「―はかはらにつづく林より/犀星

ひえ‐どり【×鵯】

ヒヨドリ別名。〈和名抄

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精選版 日本国語大辞典 「鵯」の意味・読み・例文・類語

ひよ‐どり【鵯】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ヒヨドリ科の鳥。大きさは全長約二七センチメートルで、ツグミぐらい。背面灰褐色で、腹は淡く、胸は灰色で白斑がある。頭頂の羽毛は灰色で長く、やや羽冠状を呈する。耳羽は栗色。一四亜種に分けられ、日本にはそのうち八亜種がいる。日本全土のほか朝鮮半島、フィリピン北部、台湾に分布する。多くは留鳥で、四~七月山地で繁殖し、秋冬には市街地にも来る。近年は市街地で繁殖するものも多い。ピィーヨピィーヨとやかましく鳴く。ひよ。ひえどり。《 季語・秋 》
  3. ヒヨドリ科の鳥の総称東南アジアからアフリカにかけて約一二〇種があるが、日本ではのほか八重山諸島にシロガシラを産するだけである。

ひえ‐どり【鵯】

  1. 〘 名詞 〙 鳥「ひよどり(鵯)」の異名。《 季語・秋 》 〔本草和名(918頃)〕
    1. [初出の実例]「このうちにまたすみなれぬひえ鳥は心なくても世をすくす哉」(出典:土御門院集(1231頃))

ひよ【鵯】

  1. 〘 名詞 〙ひよどり(鵯)《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「赤い実がひよを上戸にしたりけり」(出典:俳諧・文政句帖‐五年(1822)八月)

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普及版 字通 「鵯」の読み・字形・画数・意味


19画

[字音] ヒ・ヒツ
[字訓] はしぶと・ひよどり

[字形] 形声
声符は(卑)(ひ)。〔爾雅、釈鳥〕に「斯(よし)は鵯(ひきよ)なり」、〔郭璞注〕に「烏なり」とあり、はしぶとがらす、みやまがらす。百千群を為し、雅々ときさわぐという。また、ひよどり。

[訓義]
1. はしぶと、はしぶとがらす、みやまがらす。
2. 国語で、ひよどり。

[古辞書の訓]
〔和名抄〕鵯 比衣止利(ひえとり) 〔名義抄〕鵯 ヒエトリ/鵯 ヒエトリ

[熟語]

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動植物名よみかた辞典 普及版 「鵯」の解説

鵯 (ヒヨドリ)

学名:Hypsipetes amaurotis
動物。ヒヨドリ科の鳥

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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