① ヒヨドリ科の鳥。大きさは全長約二七センチメートルで、ツグミぐらい。背面は灰褐色で、腹は淡く、胸は灰色で白斑がある。頭頂の羽毛は灰色で長く、やや羽冠状を呈する。耳羽は栗色。一四亜種に分けられ、日本にはそのうち八亜種がいる。日本全土のほか朝鮮半島、フィリピン北部、台湾に分布する。多くは留鳥で、四~七月山地で繁殖し、秋冬には市街地にも来る。近年は市街地で繁殖するものも多い。ピィーヨピィーヨとやかましく鳴く。ひよ。ひえどり。《 季語・秋 》
② ヒヨドリ科の鳥の総称。東南アジアからアフリカにかけて約一二〇種があるが、日本では①のほか八重山諸島にシロガシラを産するだけである。