CCD(読み)シーシーディー(その他表記)Colony Collapse Disorder

デジタル大辞泉 「CCD」の意味・読み・例文・類語

シー‐シー‐ディー【CCD】[charge-coupled device]

charge-coupled device電荷結合素子。光の明暗を電流の強弱に変換する半導体素子。1平方センチのシリコン板上に20万個以上つけて、画像を電気信号に変える。小型ビデオカメラスチールカメラなどに利用。

シー‐シー‐ディー【CCD】[Conference of Committee on Disarmament]

Conference of Committee on Disarmament軍縮委員会会議。18か国軍縮委員会(ENDC)が発展して1969年成立。組織拡大にともない、1984年より軍縮会議(CD, Conference on Disarmament)となる。→ジュネーブ軍縮会議

シー‐シー‐ディー【CCD】[colony collapse disorder]

colony collapse disorder》⇒蜂群崩壊症候群

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精選版 日本国語大辞典 「CCD」の意味・読み・例文・類語

シー‐シー‐ディー【CCD】

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] charge-coupled device の略 ) 光の明暗を電流の強弱に変換する半導体素子。一平方センチメートルのシリコン板上に二〇万個以上つけて、画像を電気信号に変える。小型ビデオカメラ、スチールカメラなどに利用。電荷結合素子。

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知恵蔵 「CCD」の解説

CCD

養蜂家が保有する交配用・採蜜用ミツバチが、短期間に大量に失跡する原因不明の現象。特徴は、巣箱の中や付近に蜂の死体がなく、巣箱全体の30~90%もの大量の蜂が突然いなくなること、女王蜂や幼虫は巣に残っている場合が多いこと、原因が特定できないことなど。女王蜂や幼虫が残っているのに、餌として蜜や花粉を巣に持ち帰るべき働きバチがいなくなるので、残っていた個体もやがて死滅してしまう。
今日、米国を中心に発生している大規模な蜂群崩壊症候群(CCD)は、2006年秋を端緒に全米22の州に広がり、翌年春にかけて全米の養蜂家のほぼ4分の1が被害を受けたとされる。09年春までには、全米で農作物の交配に必要なミツバチの3分の1がいなくなったとのデータもある。CCDは、カナダや一部のヨーロッパ諸国、インド、台湾、ブラジルなどでも見られ始めており,すでに約100種類の農作物で顕著な被害が出始めているとされている。ミツバチは、過去20年にわたり世界的規模で減少し続けてきたが、原因にはCCD以外に都市化の進行などもある。日本でも、世界的なミツバチの不足により輸入が止まったことや、農薬被害でミツバチが大量死する問題などにより、全国的に園芸農業における交配用ミツバチの不足が深刻化しているが、今のところCCDであると確認された事例はない。
CCDの原因として有力視されているのは、複合的な要因で弱体化した蜂群にIAPV(イスラエル急性麻痺(まひ)ウイルス)というウイルスが感染して起こるというもの。蜂群を弱らせる要因の一つには、バロアダニ(Varroa Mite)の寄生によりミツバチの免疫系が弱められることがあげられている。他に、(1)大規模な単一種栽培農場で集中的な交配を行わせることで働きバチが過酷なストレスを受けたり幼虫が栄養不足に陥ったりすること、(2)越冬用に与えられる人口蜜の原料に遺伝子組み換えトウモロコシが使われていること、(3)新しいネオニコチノイド系の農薬の影響などもあげられている。

(葛西奈津子  フリーランスライター / 2009年)


CCD

「CCDイメージセンサー」のページをご覧ください。

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百科事典マイペディア 「CCD」の意味・わかりやすい解説

CCD【シーシーディー】

charge coupled deviceの略。光を電気信号に変換する半導体の受光素子のことで,電荷結合素子ともいう。コンピューター記憶素子として使われ,光検出素子との組合せで,イメージスキャナーファクシミリや複写機の読み取り部,ビデオカメラ,デジタルカメラなどに用いられる。真空管の撮像管に比べて小型軽量,寿命が長い,焼付きを起こさないなどの利点がある一方,光が強いとにじむ,暗いとノイズが入るなどの欠点もある。画素数が多いほど解像度の高い画像が得られる。現在は普及機で30万〜40万画素のものが多く,100万画素を超えるものまで開発されている。
→関連項目固体撮像素子撮像管しんかい6500遅延回路テレビカメラ

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改訂新版 世界大百科事典 「CCD」の意味・わかりやすい解説

CCD (シーシーディー)

charge coupled deviceの略。電荷結合デバイスあるいは電荷転送デバイスともいう。半導体の上に作られた電極に次々と電圧をかけていくことにより,半導体中のキャリアを量を保ったまま移動させていく素子。もっとも簡単なCCDの原理を図に示す。基板に対し電極に正の電圧をかけるとその下に空乏層ができる。この空乏層内に電子がいるとその量は安定に保持される。次に右隣の電極へ正の電圧をかけると空乏層と電子は二つの電極の下へ広がり,さらにもとの電極の電圧を下げると,空乏層と電子は右の電極の下へ移動する。このように信号をキャリアの量として移動,保持できることから,コンピューターの記憶素子として用いられる。また光検出素子と組み合わせ,走査型の固体撮像デバイスとして用いられる。
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IT用語がわかる辞典 「CCD」の解説

シーシーディー【CCD】

半導体素子のひとつ。光の明暗に比例した電流が発生する。揮発性メモリーのほか、デジタルカメラやビデオカメラのイメージセンサーに用いられる。◇「charge-coupled device」の頭文字から。「電荷結合素子」ともいう。「CCDイメージセンサー」の略として用いられることもある。⇒CCDイメージセンサー

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化学辞典 第2版 「CCD」の解説

CCD
シーシーディー

charge-coupled device(電荷結合素子)の略称.片側に絶縁層を有する半導体を二つの電極ではさんだ構造をもち,ゲート電極下の空乏領域(電位の井戸)に,電荷を保持できるMOSキャパシターが一次元あるいは二次元に配列されている.パルス電圧を順次ゲートに加えて電位の井戸の深さをかえていくことにより,電荷を出力部に向かって順次転送することができる.光照射によって発生した電荷を,電位の井戸にためるようにすれば,光検出と信号の伝達(電荷の転送)を同時に行うことが可能であり,撮影素子として用いられる.デジタルカメラ,ビデオカメラなどに広く利用されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

カメラマン写真用語辞典 「CCD」の解説

CCD

 Charged Coupled Device の略。デジタルカメラの心臓部である イメージセンサー の一種。光を受けると電気信号に変換して蓄電、それを転送する機能がある。CCDを構成するフォトセンサー(受光素子)の大きさは、数ミクロンから十数ミクロンという小さなサイズ。それが平面に整然と並ぶエリアCCDがデジタルカメラに使用されている。 FOVEON X3 は例外として、通常のフォトセンサーは光の強弱を検知するだけの機能しかもたず、色の検出はできない。そのため 原色フィルター か 補色フィルター のいずれかをかぶせて色を取り込んでいる。 (写真はキヤノンEOS 1Dのもの)

出典 カメラマンWebカメラマン写真用語辞典について 情報

パソコンで困ったときに開く本 「CCD」の解説

CCD

デジタルカメラやスキャナの「眼」もしくは心臓部に相当する部品です。当たった光の強さを電気信号に換える働きをもつ微小なセンサーが大量に並んだものです。このセンサーの一つひとつが、CCDの「画素」ひとつ分です。CCDの性能は、デジタルカメラでは「画素数」、スキャナでは「解像度」として表されます。「Charge Coupled Device」の略称です。
⇨CMOS、解像度、画素、撮像素子

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「CCD」の解説

CCD

電荷結合素子。半導体記憶素子のひとつで、光を電気に変換するフォトトランジスターと組み合わせ、デジタルカメラやビデオカメラの撮像素子を構成する。このことから、CCDを使用する撮像素子のことを単にCCDと呼ぶことが多い。

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岩石学辞典 「CCD」の解説

CCD

炭酸塩補償深度(calcium-carbonate compensation depth).2.8.5を参照.

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「CCD」の意味・わかりやすい解説

CCD
シーシーディー

電荷結合素子」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のCCDの言及

【炭酸塩補償深度】より

…深海底の面積の約半分は石灰質軟泥で,残りの約半分はより深い所にあってCaCO3を0~数%しか含まない堆積物(おもに褐色粘土,一部はケイ質堆積物)でおおわれている。ブラムレットM.N.Bramletteはこの両者の境の水深を炭酸塩補償深度(略称CCD)と呼んでいる。この深度ではCaCO3の供給率と溶解率は等しい。…

【ジュネーブ軍縮委員会】より

…米ソ両国の交渉の結果,東西両陣営を仲介するねらいで中立非同盟の8ヵ国(ブラジル,ビルマ(現ミャンマー),エチオピア,インド,メキシコ,ナイジェリア,スウェーデン,アラブ連合)を加えた〈18ヵ国軍縮委員会Eighteen‐Nation Disarmament Committee〉(略称ENDC)が設置され,62年3月から審議を開始した。69年には,さらに8ヵ国(日本,モンゴル,オランダ,ハンガリー,パキスタン,モロッコ,ユーゴスラビア,アルゼンチン)が加入し,ENDC加入国は26ヵ国となり,名称を〈軍縮委員会会議Conference of the Committee on Disarmament〉(略称CCD)と改めた。さらに74年,東西両ドイツ等5ヵ国が加わり,加入国は31ヵ国となった。…

【炭酸塩補償深度】より

…深海底の面積の約半分は石灰質軟泥で,残りの約半分はより深い所にあってCaCO3を0~数%しか含まない堆積物(おもに褐色粘土,一部はケイ質堆積物)でおおわれている。ブラムレットM.N.Bramletteはこの両者の境の水深を炭酸塩補償深度(略称CCD)と呼んでいる。この深度ではCaCO3の供給率と溶解率は等しい。…

※「CCD」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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