デジタル大辞泉
「イクラ」の意味・読み・例文・類語
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イクラ
〘名〙 (ikra 「魚の卵」の意) サケ、マスの
成熟卵を
塩水漬にした食品。一粒ずつ
卵巣から分離したものをいい、そのままのものは筋子
(すじこ)という。
はららご。
※日本家庭大百科事彙‐二(1928)タマゴ「現今市場に見るカビヤ(ロシア名産『イクラ』)は鮭卵である」
[語誌]一九〇四~〇五年頃、
日露戦争出兵時のロシア人が
キャビアの
代用品として食べたのが
最初といわれる。昭和初期、日本の市場でキャビア(当時は「
カビア」)として出回っていたのはイクラであった。
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イクラ
ikra
ロシア語で魚卵の意であるが,日本ではサケ,マス類の卵の塩蔵品で卵粒が1粒ずつ分離しているものをいう。漁獲後数時間以内の新鮮な卵巣を網の上でもみほぐして卵粒をとり,これを飽和食塩水中に20分ほど浸して汚物などを除くとともに塩分を付与する。これを3時間水切りして包装,冷蔵する。流通保管温度は-4℃前後が望ましい。赤紅色で粒に張りがあり,特有の濃厚な味とにおいのするものが良品で,表面が乾き,苦みや油焼け臭のするものは良くない。そのまま,あるいは大根おろしであえて酒のさかな,すし種,カナッペなどとする。成分は筋子とほぼ同様と考えられ,タンパク質25%,脂質15%,ビタミンA500IU,B10.5mg,B20.4mg,食塩4.8%を含む。
執筆者:平野 雄一郎
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イクラ
ikra
本来はロシア語で魚卵の意。日本ではさけ,ます類の卵巣膜から分離された卵粒を塩漬にしたものをいう。卵巣膜に包んだまま塩蔵したものが筋子である。日露戦争 (1904~05) の捕虜たちが「キャビア」の代用品としてつくったのが,起りといわれている。鮮度の高い腹子を魚卵分離器にかけて成熟した卵粒を集める。これを発色剤を加えた飽和食塩水に 10~20分間漬込み,水切りしてから低温に貯蔵する。大粒で茶・黄・金色を呈するものほど良質とされる。そのまま酒の肴 (さかな) として賞味されるが,サンドウィッチ,カナッペにも利用される。
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イクラ
いくら
икра/ikra
サケ、マスの熟卵を1粒ずつ離し、塩水に漬けてつくる食品。ロシア語より出た語で、もともとは魚卵をさしている。卵嚢(らんのう)のままのものを「すじこ」という。最近は海藻から抽出した多糖類で植物油を包んだ模造品がつくられている。
[金田尚志]
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イクラ
サケ,マスの卵の塩蔵品で,本来はロシア語で魚卵(ikra)の意。新鮮な卵粒を1粒ずつ離し,飽和食塩水に短時間つけたもの。卵塊のまま塩づけしたものは筋子。酒のさかな,前菜に喜ばれる。
→関連項目サケ(鮭)
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出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報