デジタル大辞泉
「中位」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ちゅう‐い ‥ヰ【中位】
〘名〙
① なかほどの地位や順位。中ぐらいの程度。
※九位(1428頃)「中位広精風より出て、下三位に入たるは、強細(がうさい)、強麁(がうそ)の分力なるべし」
※
東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉二「
行厨(〈注〉べんとう)の値〈略〉上なる者は八銭、中にして而して六銭、下は則ち四銭。都人多くは中位を命ず」 〔易経注‐賁卦彖伝〕
② 中正の位。
左右にかたよらない地位。〔呂太一‐土賦〕
③ 遊女の位の一つ。
太夫の次、囲の上にあたるもの。
天神(てんじん)。
※浮世草子・
御前義経記(1700)一「天神は太夫より少おとれり。〈略〉唐韻に
天職、
俗語に中位
(チウイ)とも宗とも、むら共、格子ともいふ」
ちゅう‐くらい ‥くらゐ【中位】
〘名〙 (形動) (「ちゅうぐらい」とも) 中間の程度。大小、上下、左右、高低、強弱、遠近などのどちらにもかたよらない程度。また、そのさま。中等。
※俳諧・西鶴大句数(1677)六「おし合は葛籠長持車道 中くらいなるよめ入のくれ」
※俳諧・おらが春(1819)「目出度さもちう位也おらが春」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報