優占種(読み)ユウセンシュ

精選版 日本国語大辞典 「優占種」の意味・読み・例文・類語

ゆうせん‐しゅイウセン‥【優占種】

  1. 〘 名詞 〙 生物群集の中で、量的に特に優勢で、その群集の特徴を代表し、規定するような種。植物では群落を構成している種のうち、最上層を形成し、かつ優占度が高い種。

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最新 地学事典 「優占種」の解説

ゆうせんしゅ
優占種

dominant species

多くの種類の動物・植物を含む生態系において,優位を占める生物。優位種とも。陸上では植物であり,水中では動物のこともある。植物の場合は,被度・数度・密度などの測度の組合せにより求めた優占度により決定。日本内地の極相的照葉樹林のシイ・カシはその例。優占種は無機的環境に直接接し,森林などでは樹下の照度下げ湿度を保ち,有機物量を高めるなど,環境条件を変え生態系を制御する。化石の場合,厳密な定義なしで使用されることがあるので注意が必要。

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参照項目:卓越種
参照項目:同伴種
参照項目:特徴種
参照項目:付随種

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「優占種」の意味・わかりやすい解説

優占種
ゆうせんしゅ
dominant species

生物群集においてその群集の性格を規定するような種類。主として植物に用いられる。どのような基準をもって優占種とするかについては、個体数、出現頻度、生産量など、いろいろな考えがありうる。植物群落の場合であれば、被度(植物体が地表面積を覆う割合を示す指標)と個体数を考慮に入れて優占度を決め、その上位の種を優占種とするのが普通である。たとえば、日本の暖温帯林ではスダジイなどの照葉樹が優占種となっている。こうした優占種は群落の最上層を形成しているため、環境条件の影響をもっとも強く受けるが、他方では群落内の環境条件を改変してほかの構成種にも影響を与えている。

[遠藤知二]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「優占種」の意味・わかりやすい解説

優占種
ゆうせんしゅ
dominant species

生物群集や植物群落内で,量的にまさり,最も大きな影響力をもって群全体の性格を決定づけ,代表するような種をいう。それ以外の種を付随種 subordinate species(劣位種,従属種とも)という。(→相観遷移

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