( 1 )「たけ(長・丈)」とともに、形容詞「たかし(高)」の語幹「たか」と同根で、下二段動詞「たく(長)」とも関連付けられる。特に方言では、薪や茸などを採る生活圏内のヤマに対して、しばしば信仰の対象となる生活圏外のものを指す。
( 2 )中世の辞書類には多くダケがあげられ、「日葡辞書」にも「本来の語は Daqe(だけ)である」とあるなど、濁音形ダケが単独でも用いられたが、第一音は本来清音。
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福島県二本松市にある温泉。安達太良(あだたら)山の東麓,標高500~530m前後に位置し,安達太良山の一峰,鉄山(1710m)の火口底部にある元湯から引湯している。単純泉,泉温65℃。かつては元湯に湯小屋があったが,1824年(文政7)の山崩れで埋没し,十文字岳に移った。しかし,戊辰戦争の際に焼かれて深堀に移り,さらにそこも1903年に火災にあったため現位置に移動した。61年に国民温泉に指定され,夏は安達太良山登山,冬はスキーの基地としてにぎわう。近くに79年に完成した防災・灌漑用の岳ダムや東北サファリパークがある。
執筆者:大澤 貞一郎
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…山は人間に対して,正と負との両面の働きかけをすることにより,恩頼と畏怖の観念を同時に併存させた神秘的な存在であった。 山の領域空間は,人里の周囲の里山,そこから深く入った奥山,さらに険しい岳(たけ)とに分類することができる。里山では焼畑や常畑耕作を行い,草刈りや薪炭の製産を行って,日常的に身近な空間であるが,奥山は深い森林の中で猟師,木地屋(きじや),たたら師などの漂泊的な生産者の活動の場であった。…
※「岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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